2002年5月31日(いや、わかっている本当は2003年8月26日なんだ。すまん)
「うさぎとメカ」
 むかしむかしのことでした。
 あるところに一匹のうさぎがおったそうな。
「……うう、たんれんとしょうしてひるもよるもなつもふゆもあめのひもかぜのひもあらはばじんじゃのかいだんをうさぎとびでおおふくしていたらからだがうさぎとびのかたちでかたまってしまった」
 あほです。

 うさぎの名前は椿一成といいました。
「サガラのやつをたおそうとこころにきめてとっくんにつぐとっくんのひび、からてどうこうかいのなかまもしゅぎょうについてこれずひとり、またひとりとたおれいまではおれひとり。 ……ふ、しかししょせんぶどうかにたよれるものなどおのがにくたいのみということか」
 うんこすわりで言っても格好悪いだけです。

「む、あそこにいるのはサガラ!? ちょうどいいこのばでけっとうをもうしこんでやるっ」
 うさぎ一成は猛然とダッシュして何故か亀のコスプレをした宗介に襲い掛かりました。
 ……うさぎ跳びで。
「くらえ!かめぇ。だいどうみゃくりゅうおうぎ『迫閃禽』!!」

 っていっ、ていっ、そりゃ、せええーい。
 ぶんぶんぶん。

「コサックダンスか? なかなかのものだがカリーニンしょうさにくらべればまだまだあまいな」
 なぜかへんにやさしいめでそうすけにみおろされてしまいました。
「う、うるせぇ! おまえにおれのくやしさがわかってたまるかっ!」
「ところでぶきみせいぶつ。きょうはいったいなんのようけんだ? おれはいそがしいんだ。さっさといえ。
「ぶきみせいぶつとはなんだ、みてわかるだろう? うさぎだ!」
「まんなかでしろとくろにぬり分けられたなぞのとりにみえるのだが」

 鵜・鷺だそうです。

 うさぎ一成はなみだながらにいっしょうけんめい蹴り(コサックダンスではないそーな)をおみまいしようとしますがかめ宗介はバックステップでかわしてしまいました。
 かめ宗介はいろいろと追及したい気もしましたがあんまりうさぎ一成が一所懸命主張するので納得してあげる事にしました。
「では、うさぎ(暫定)よ、はなしはかわるがはだしであしをけりだして『はくせんきん』というのはさすがにもんだいがあるのではないか?」
「おれもそうおもう。こんどおやじにそうだんしてなまえをかえてもらってくる……いや、そんなことはどうだっていい! しょうぶだかめ! あしたのほうかごでんせつのきのしたへこい!」
「ま、まさかこくはくを!?」
「だーっ、なぜそこでほほをそめるきさま! かけっこだ!かけっこ。でんせつのきのしたからうさぎとびで10kmはなれたじんだいこうこうまでかけっこだ!」
「つばきよ、うさぎとびはひざかんせつをはかいするぞ? うさぎをながくつづけたかったらほどほどにひかえるべきだ」
「だれがながくつづけたいかっ!?」
「そうか、よくにあっているのにざんねんだ」
「と・に・か・く! ようけんはつたえたぞ。いつもみたいにすっぽかしたらしょうちしねえぞ! いいな」
 そう言うとうさぎはさっていきました……うさぎとびで。

 翌日。

「な、なんのつもりだ。きさまぁ」
「む、うさぎとびできょうそうときいていたのでそれそうおうのそうびをよういしてきたのだが?」
≪はい、ほんらいうさぎとびはせんもんぶんやではありませんがわたしのきゃくぶはバッタのきんにくこうぞうをもしたきこうがないぞうされておりひととびで40メートルはかるいです。しかもかんせつぶにはべいぐんのしゅりょくせんとうきのちゃくりくきゃくとどうていどのしょうげききゅうしゅうのうりょくをそなえており、どうしました。……へんなとりのひとせんじょうになみだはにあいません。 さあ、これでなみだをふいて≫
 うさぎの眼前に油にまみれた大きなボロ布をがさしだされました。
「いるかっっそんなこぎたないボロぬの! おまえせいせいどうどうのしょうぶにそういうものもちだしてはずかしいとはおもわないのかっ」
 うさぎ一成はかめ宗介のほうを見上げるとびしっと指を突き上げました
「ボロぬののどこがひきょうだというのだ?」
≪ひどいです。せっかくあいようのハンカチをかしてあげようとおもっただけなのにしくしく≫
「アル。とうぶカメラアイのせんじょうえきをむだんでながすんじゃない」
≪りょうかいしました。ぐんそう≫

(くそっ、なんてやつだ。こんなひれつなやつにおくれをとるのはぶどうかのはじだ。みてろ! おれはどんなこんなんがまっていようともかならずしょうりしてみせる!)
 漫才をはじめるアーバレストとかめ宗介を尻目にうさぎ一成は心の中で決意をあらたにしました。

 こうして紆余曲折の末、ようやくスタートラインに2人はならび、いよいよレース開始です。
「ときにうさぎよ。レースまえにだいじなことをおしえておかないといけないのだが」
「なんだ、はやくしろ」
 そういってアーバレストが突き出した右手にはなぜか風間君がつままれていました。
「な、なにをするんださがらくん。まってよ。ぼくらともだちだろっ」
「だまれ、あたまのなかでたねがわれるようなばけものはこうだっ」

 ぽーい。

 どっかーん。

「せんじょうからにげだすこしぬけへいが」
 さっぱり解りません。

「このようにきょうぎせいをたかめるためコースのいたるところにじらいをせっちした」
「まてー!それはしゃれですまねえぞっ!」
「しんぱいするな、かやくのりょうはへらしてあるのでしにはしない。せいぜいこっせつするていどだろう……ARX−7ならものともしないが」
「かざまこっぱみじんにふきとんだぞ!?」
「とうぜんのむくいだ」
「そーじゃなくて!」
 うさぎの抗議に腕を組んで考え込むアーバレストでした。
「もんだいない。ARX−7のたんさのうりょくならじらいをはっけんするくらいわけないぞ?」
「おれはどーすんだ!?」
「こっちのあとをついてくればいいだろう?」
 くびをかしげながらアーバレストはうさぎをみおろしました。
 中にいるかめ宗介の表情はうかがえませんがきっとけげんそうなひょうじょうをしているでしょう。
「よんじうめえとるもじゃーんぷできるやつについていけわけがあるかっ、そもそもあとをついていったらレースにかてねぇだろうがっ!」
「ふーむ、ではこんかいはおれのかちということでいっしゅうかんおまえのみせでごうかちゅうかりょうりたべほうだい」
「まけなどみとめるかっ! しかもなんだおれのみせでたべほうだいってのは?? ンな約束何時決めた!?」
 つばをとばしてわめくうさぎに対し、アーバレストは不潔そうに足をどけました。
「おちつけ、つばき。せりふのさいごがかんじになってしまっているぞ」
「しーるーかー!? もういい、そのじょうけんでさっさとレースをはじめるぞっ」

 そうしてレースがはじまりました。
 ヤケを起したうさぎは自らの限界を超えて人間(鵜鷺だけど)の限界を超えたスピードでぴょこたんぴょこたんと地雷原を何故か避けながら進んでいきました。
「まずいな。まさかつばきのせんざいのうりょくがこれほどとは。このままではレースに負けてしまう。」
≪ぐんそう。みぎてのコントローラにあたらしくぞうせつされたカバーつきのスイッチをおしてください≫

「これか?」

 ぽちっ

 かめ宗介がカバーを開けてスイッチを押すと同時にアーバレストの掌から不可視の衝撃波が巻き起こりうさぎ一成に襲い掛かるとその体躯を成層圏の外まで吹飛ばしました。

「なんだいまのは?」
≪はい、テスタロッサたいさがさけによったいきおいでかいはつした『おまかせ☆ラムダスイッチ』です。ぐんそう」
 えっへんと誇らしげにアーバレストは胸を反らせました。
「それはいいがしょうぶにかったのにごうかちゅうかりょうりをたべそこなったではないか」
 まったくテッサにも困ったものです。




 こうして月では今でもうさぎがしりもちをついているそうな。



 ふるめたむかしばなし
 〜鵜鷺は舞い降りた〜

 了

2002年5月30日(凄く遅れて本来の日付は2003年8月4日)
「フルメタ昔話・灰被り姫」
 むかしむかしあるところにそれはそれはドジでドジでドジでドジでノロマでとんまで救い様が無いほど哀れな少女が居ました。
 なんか妙な病気でも患ってるんじゃ無いかと心配されるほど平衡感覚に深刻な問題が見受けられたため、その少女はよく家の暖炉に特攻し、いつも灰色の頭をしていたため「シンデレラ」と呼ばれ蔑まれたり嘲笑されたり同情されたり萌えられたりしていました。

「わたしのかみはもとからこういういろでそんなにいつもいつもすべってころんでだんろにとつにゅうしているわけではないです! そう……せいぜい2,3かいくらいでしょうか? いちにちにごにょごにょごにょ」

 そんな彼女ですから時には火の入った暖炉に飛び込んで紅蓮の業火に包まれたり、暖炉よりさらにヤバ気の所にブチ当たったりして頭の天辺から血まみれになることもしばしばなので「テスタロッサ」と呼ばれることも有りました。



 そんなギリギリ崖っ縁人生をすごしていたある日のことです。
 シンデレラは意地悪な継母と姉たちに呼び出されました。

「おー、テッサたん。テッサたん。こんやはワシら3人おしろのぶとうかいによばれたんじゃ! ほんとうはワシがやさしくエスコォトしてつれていってやりたいのじゃがあいにくテッサたんのぶんのしょうたいじょうがなくてのぉ。わるいがこんやはおるすばんじゃ」
 継母が言いました。
 
「んー、んー、たのしみじゃのう。おしろできらびやかにきかざっためんこいギャルたちを(自主規制)して(自主規制)して(検閲削除)して」
 義姉の1人が言いました
 最低です。

「山海の珍味を取り揃えた豪華な飯をたらふく貪り食って……おっととと心配せんでええぞテレサ。ちゃーんとお土産の柿の種とキリンレモンを貰ってかえってやるからな」
 と、義姉の1人が言いました。
 今ひとつ役になりきれてないようですがそこはそれ。ジジイというのはあまりTPOをわきまえた行動を取れないものです。
 ついでにいうとケチです。

「ファッ○ン・サバトぢゃっ! あのファッ○おしろのファッ○ンパーティをファッ○してクソのよーなファッキ○きぞくどものファッ○ン・アス○ールに○×△をさわやか三組して」
 さわやか三組はHNK教育の番組なので別に放送禁止用語では無いと思われます。

「ふがふが、テ、テッサちゃん。すまんがワシのオシメをとっかえてもらえんかの? お、おぶつにまみれたワシのオシメを……テッサちゃんのそのしろくほそいゆびさきでやさしくとりかええぇぇぇハァハァ。しゅ、しゅうちぷれいぢゃっ! た、た、たたたたたまらんのぉ。テッサちゃんほれっ、ほれぇ。はようはようー ……ところでメシはまだかいの?」
 何故か1人だけ、取り返しが付かないほどボケてしまっていました。

「わ、わかりました。わかりましたからさっさとでかけてください」
 継母とか義姉とか名乗るのもおこがましい汚らしいジジイ共はわあわあ騒いで近所に迷惑を掛け捲ってお城に出かけていきました。
「ふう……あれじゃ多分お城の前で衛兵に射殺されるのがオチでしょうね」
 ボーダ提督と神田署長、秋山副所長、袴田刑事課長を見送るテッサ。
 ボーダ提督の名前は辛うじて記憶の端に残っていた様ですが残りは思い出したくも無かったので適当な名前をつけたテッサ。

 なんだか一人足りないようですが彼女にとっては些細な問題です。



「そう言うわけで、なぞのまほうつかいそしき『ミスリルルゥ(巻き舌で発音)』から来ました。さがらそうすけぐんそうです」
「……」
 継母と義姉達を見送り家の中に入ると、何故かそこには漆黒の番傘と同じく漆黒の二重回しを手にし、真っ黒い着流しの上に清明桔梗を染め抜いた薄手の黒い羽織をまとい、黒い手甲に黒い足袋、黒い下駄という全身黒ずくめの相良宗介が……
 ただどういう冗談かは解らなかったのですが黒下駄の鼻緒だけはネオン管で出来ていたのかちかちか明滅していました。

「え、えーとおがみやさん??」
 いぶかしげに問うシンデレラに対して相良宗介はまほうつかいですと反論を封じ、あなたを舞踏会に行かせてさしあげましょうと言った。
「で、でもぶとうかいにいきたくてもわたしにはドレスもなにもないのです」
 そもそも普通に歩くだけでも鎌田行進曲で池田屋の階段落ちを演じるよりも壮絶なコケっぷりを披露するシンデレラがまともにダンスを踊れるとは到底思えません。
「もんだいありません。そのようなじたいをそうていしてあっとうてきふりなせんきょくをだかいすべく、ぶとうかいこうりゃくせんのためそうびをよういしてまいりました」

 そういって魔法使いの相良軍曹は懐からカボチャを取り出しました。
「……パイナップルですね」
「は、なにぶんじかんがたりなかったのでじぶんのへやからにたようなものをピックアップしてまいりました。ほかにはジャガイモつぶしきなどもありますが……」
「それぜったいにちがいますよ」
 画像が無いのでこの二人のやり取りもさっぱり訳が解りません。
「つづいてマウスですが、さすがにこのいえにはいりきらないのでおもてによういしていおきました」
「ねずみ?」
「マウスです」
「その……パソコンとかでつかう?」
「いえ、そのマウスではありません。ほうとうぶぶんもハリボテではなくほんものです。ソビエトのクビンカはくぶつかんからひごうほうなルートでにゅうしゅしました」
「ひごうほう?」
「くどうほうしきはディーゼルとモーターのハイブリット。しゅぶそうは128mmほうなのでASといえどちょくげきをくらえばこっぱみじんです」
 何の話かさっぱりわかりません。

「なお、マウスのぎょしゃはフランスぐんのラスペギーたいさひきいるだい10パラシュートぶたいにおねがいしました」
「なぜパラシュートぶたいがせんしゃを!?」
 もう、何処がどう面白いのかすら解りません。



「さて、つぎはドレスですが」
「な、なんなんですかこれは?」
 シンデレラは相良軍曹の偏ったミリタリ談義を散々聞かされた挙句、ドレスと称してどこでこさえたのか解らない鎧をまとった変なきぐるみを渡されました
「それはさいしんがたの『ボン太くんスーツ・アサルトシュラウド』といいましてじゅうらいがたにはなかったとくしゅきのうがついかされて……ふもっふ」

 装・着!

「サガラさんがじぶんできちゃってどうするのですか!?」
 ボン太くんに手渡された通信機で会話するシンデレラでした。
「まずだいいちのきのう!『ボン太くんエレクトリッガー!』」

 ぺと。

「あっ、けがわをこすってせいでんきでわたしのかみをくっつけてあそばないでくださーい」

「つづいてだいにのきのう! ちょうじかんそうちゃくによるストレスからそうちゃくしゃをまもる『リクライニング機能』」

「ななめにかたむいただけにみえますが……」
 聞いていないようです。

「さいごにきゅうきょくそうび『歯を剥き出して嗤う』!!」
「うわー、うわー、うわー! こわっ、はをむきだしにするボン太くんすっごいぶきみです!」
 きゃいきゃいと叫びながらなぜか追い掛けっこを始めてしまうシンデレラとボン太くん。
 そんな時……

ぼーん、ぼーん、ぼーん、ぼーん

ぼーん、ぼーん、ぼーん、ぼーん

ぼーん、ぼーん、ぼーん、ぼーん

 馬鹿やって遊んでいるうちに時計の金が2400時の時を告げます。
「おれとしたことがなんということだ。いつのまにかさくせんすいこうのよていじかんをオーバーしてしまうとは。このままではまほうがとけてしまう」
魔法なんか使っていません。
「すまないがこんかいのさくせんはだんねんしてこのばをてっしゅうする。さらばだ」
 いそいそと帰り支度をするボン太くんは、ぽかんと口をあけて見送るシンデレラに片手をあげ(敬礼のつもりらしい)颯爽と去っていきました。
「いったいなにをしにきたのでしょうか?」
 後には相良軍曹が回収し忘れた黒下駄が片方だけ、ネオン管の鼻緒をピカピカさせていました。



 そのころお城に到着したシンデレラの継母達は千鳥王子にセクハラ発言を行った罪で老人ホームの奉仕活動を命じられてしまいました。
「ファッ○じゃ。あんまりじゃ。なんか儂らより歳下のファッ○ン・ニュー・ガイがおるじゃないか」
「ううう……わかい娘が。近くに若い娘がおらんと力が出ないよう」
「吸われる……ワシの若さがエナジィがヨボヨボのぢぢい達に吸われていくぅぅぅ。しおしおのぱーじゃ」
「ふがふが、オシメ」
「どっちが介護される側か解らんのが1人おるが……いいのか?」

2002年5月29日(凄く遅れて本来の日付は2003年6月4日)
「こ●きソースケ」
 むかしむかしあるところに甲斐性無しの上、平和な社会での一般常識というものが致命的と形容しても良いぐらい著しく欠損していたため、それはもう目も当てられないほど悲惨な貧乏暮らしを送って糊口を凌いでいた相良宗介と言う若者が住んでいました。
 ある日のことです。毎度の様に仮の宿である留置場を追い出され行くアテもなく町を彷徨っていました。
 警察の方でもそろそろある意味大量殺戮兵器みたいな狂人とかかわりあうのはまっぴらごめんでしたがそこはそれ、市民の安全を守るためには命がけで職務を遂行しないといけないことも有るのです。

 まあ、公僕のジレンマは置いておいてその宗介が雨露をしのぎ、なおかつサブマシンガンの試射で的代わりに撃ち殺しても良心の呵責に苛まれそうにないチンピラのたむろしてそうな場所を探していました。
 しかし、この町は宗介が『ちょっと見た感じ怪しいッポイ気がしないでもないかなーと思うけどどうなんだろ? 違うかな、でも本当にやばい人だったりしたら困るなあ……気のせいかも知れないけど今日はなんとなく虫の居所が悪いし』的な理由で成敗しちゃっているので中々挙動不審な人物というのは見つかりません。
 途方にくれた宗介がふと、とあるビルに迷い込むとそこには大怪我を負い、鴉に屍肉をついばまれウジが湧き周囲には真っ黒な雲の様なハエが舞うそれはそれは無残な野ざらしが転がっていました。
「む、こんなところにしたいが、よくみるとこころなしかおれににているようだが?」
 そこまでつぶやいた宗介の脳裏にあるひらめきが疾りました。
 宗介は死体の着衣を調べると身分を証明するものやを探し出し、おもむろに左頬の十字傷を取り外し、死体に貼り付けると完璧に入れ替わってしまいましたってその傷取り外し可能だったんかい!?

 めでたくキラ・ヤマトになりすましたイザーク……もとい吉良浩介になりすました相良宗介は芸能界デビュー。
 しかし、吉良君は既に業界から干されに干された鼻つまみ者だったせいでちょっと微妙な仕事しか有りません。
 遮蔽物の無い明るい場所でアンチ吉良浩介の狙撃手千人にありとあらゆる場所からライフルで狙われたり、扇情カメラマンに*を撮られてしまったり散々な扱いを受ける宗介。
 一方宗介に貼り付けられた傷に秘められた神秘の力により蘇った吉良浩介は青臭い嘘臭いとりあえず貴様ら喋るときに1人づつ席を立つな中学生日記かボケななんちゃって青春を謳歌するために学校へ。
 腐汁を垂れ流し、体幹部から生命維持に不可欠な臓器をぽろぽろと欠落させる吉良浩介が実は相良宗介で無い等とは誰一人として想像がつきません。
 文字通り鼻つまみ者として怪しい売人扱いされて密輸拳銃のパーツを要求されたり、人を殴らないと死んでしまう奇病に冒された狂人にペースト状に擦り潰されるまで殴ったり蹴ったり投げ飛ばされたり後ろから突かれたりしました。

 ただでさえ死んでいるのにそこからさらに容赦ないまでに完殺される吉良浩介。
 気が付けば彼の肉体は調理実習室の電熱器上に置かれたフライパンの上に横たえられていました。
 眼前には滝のような涎を垂らし、噴火前の火山にも似た、腹の虫が地響きを引き起こすかなめの姿が……

 本能的、野性的、根源的な死の恐怖。
 原初の生命体から連綿と遺伝子に刻み込まれた終焉の設計図に吉良浩介の完全なる消滅を記されているかと思われたとき奇跡は起きる。
 そう、吉良浩介は相良宗介に成りすますことでテッサ自殺モノの18歳未満お断りハードコアエロエロシーンに突入しようとしますが宗介傷のセイフティーが作動。超光速で回転する十字傷が反重力を発生させ地球は彼方イスカンダルへ運命背負い今飛び立ってしまいました。
 必ずここへ還って来ると手を振る人に笑顔で応える間もなく銀河を離れてしまいました。



 その頃、芸能人としてドサ回りで地方のスーパーの屋上でヒマを持て余した主婦相手にみかん箱の上で歌う生活を続けていた宗介は中までぎっしり生ボン太くんとの密会写真をスクープされ女性週刊誌に掲載されてしまっていたそうです。 

2002年5月28日(2003年4月24日)
「火星人は見た! 美人AS湯けむり殺人事件」
 むかしむかしあるところに、おばあさんが住んでいました。
「おじいさんはいないのですか?」
 いません。
「ともに、なき、わらいくらくをともにしてきたはいぐうしゃはどうしたのですか? むかしばなしだとつきものでしょう」

 ある日のことです。
「おっとは? シブくてかっこういいろまんすぐれえのしんしのおっとはっ!?」
 おばあさんは川へ洗濯に
「だんなプリーズッ!」
 やかましい(ごす)



「ふむ、ガイシャはつぼいたかこ(■■■歳)どくしんかれしイナイれきうまれてからずっとか……」
 年齢がさり気に3桁なのは追求してはいけません。
「はっ、ところでカリーニンけいぶ。ところでこんかいはふるめたむかしばなしではなかったのでしょうか?」
「うむ、もちろんむかしばなしだ、サガラじゅんさちょう。ところで、しょにれんらくはすませたのかね?」
「はっ、ただいま」
 そういってサガラ巡査長はぽけっとからPHSを取り出し……
「まて、サガラじゅんさちょう!」
「あっ、なにをするのですかカリーニンけいぶ」
 カリーニン警部はサガラ巡査長からPHSを取り上げると川に放り投げてしまいました。
「むかしばなしだといっただろう? しょうわちゅうきにPHSなどあるものかこうしゅうでんわをつかいたまえ」
「すいぶんとはんぱなむかしですね。しょうちしましたさがしてきます。」
 何しろ昔のことです。警察用の無線も電波がどこへでも届くと言うわけにはいきません。
 公衆電話を探しに出たサガラ巡査長ですがなにやら慌てた様子で戻ってきました。
「どうしたサガラ巡査長。随分遅かったではないか」
「それが少々問題が発生しました。公衆電話は発見できたのですがどこのもテレホンカードが使えま……」
 カリーニン警部はサガラ巡査長の襟首を引っつかむと勢い良く川に放り投げました。
 サガラ巡査長は勢い良く2度、3度と水面を切りながら向こう岸に上陸しました。
「なんどもおなじことをいわせるなじゅんさちょう! このじだいにテレホンカードなどない、じゅうえんだまをかしてやるからさっさといけ、りしはさんばがらすだ、いいな」
 三羽鴉。つまりはカラスがカァと鳴く(借りた当日の夕方)には既に1日3割の利息がつくという金貸しの方法です。
 何しろ時代は昭和中期、まだまだ金融業会の法整備も整っていなかったのです。
「む? たいへんですけいぶどの。このじゅうえんだまはにせものです。 ほらこのじゅうえんだまのフチにはぎざぎざがついていません」
 してやったりという不敵な笑みを浮かべるサガラ巡査長、相変わらず無駄なところで細かい男です。



「ども、ほんちょうのクルツ・ウェーバーけいしせいです。 おっと、これがこんかいのヤマのガイシャか……これはひどい。なんてむごたらしいしたいなんだ」
「いえ、そこにボロそーきんのようにころがっているのはわたしのぶかのサガラじゅんさちょうです。ガイシャはこちらに」
「ほほう……どれどれ……おっ、けっこうびじんじゃないか。もったいない」
 どうやらウェーバー警視正の守備範囲は相当に広いようです

「ガイシャはがんめんにきょうれつないちげきをうけてのうざしょうをおこししにいたったものとすいそくされます。」
「きょうきはこのハリセンとでんわちょうか」
「いえ、でんわちょうはさきほどサガラじゅんさちょうをせっかんするときにつかったものです」
 良く見るとカリーニン警部の足の下にいつの間にか瀕死のサガラ巡査長がもぐりこんでいました。
「なるほど……ハリセンからはしもんは?」
「かんしきのしらべではハリセンのしょゆうしゃであるちどりかなめじょうのしもんいがいはけんしゅつされなかったと……」
「ふーむ。なんだこりゃ? ガイシャのゆびさきになぞのちもじが……『ちどりかな』 わからねぇな? いったいガイシャはなにをつたえようとしたのか?」
 事件は迷宮入りかと思われたその時! ウェーバー警視正の脳裏に電光にも似た閃きが。
「そうか、なぞはすべてとけた!」



「と、いうわけできわめてみんしゅてきなしゅだんであなたがようぎしゃにえらばれました! おめでとう。よろこべこのしあわせもの」
 変に優しい笑みが却って怖いウェーバー警視正の座る取調室の机の向かいには何故か顔をぼっこぼこに腫らした黒人の神父が座っていました。
「ファーッ○!○○○ビッ○。このじんしゅさべつしゅぎしゃでしゅうきょうさべつしゅぎしゃめ。おお、しゅよ。このつみぶかきおろかな○○にもおとるナチスのしょくじんきをおすくいください。かれはチ○○○でブタの○○○な○○○がば○○○にうまれただけのアザラシの○○○にもおとるおろかなせいびょうもちのこひつじなのです。なにとぞかんだいなごしょちを……たとえばぜんしんからびっしりネコミミのはえてくるでんせつの『萌病』におかされたあげくベルリンのかべですりおろされじごくのごうかにやかれたのち、ぼうとくめいけいじばんでいじょうなせいへきをばくろされて88cmれっしゃほうでみっかみばんしゅうちゅうほうかをくらうくらいで」
 ……神の寛大じゃ無いときが気になります。
「けっ、しらばっくれてもネタはあがってるんだ! ガイシャののこしたともじは『ちどりかな』つまりねんじゅうよっぱらってちどりあしなんじゃないかなあ? というガイシャのひっしのうったえだといいかなあ?」
「まちたまえ! なんだそのあいまいなリクツは! けんりょくしゃはいつだってそうだわたしはだんことしてたたかうぞっ!」

『ほほーう』
 ハモるカリーニン警部とクルツ警視正。
「あっ、なにをするわたしのぱそこんをかえせ!」
「しかたがあるまい、すなおにはかないというならしょうしょうてあらなほうほうをとらねばならんOSを2000プロフェッショナルからXPパーソナルにアップデートして……」
「うわあああ、ヤメロヤメテクレッおねがいだ、ああけがされていく……わたしのぱそこんがけがされていくぅぅぅぅ」
 カリーニンの仕打ちに悶え苦しむオニール神父
「ふむ、じゃあおれはMSNメッセンジャーをいれてやろう」
「いやあああああ、わたしはむじつだ。しんじてくれっ。」
「さすが、ほんちょうのキャリアぐみはちがいますな、ではわたしはデスクトップをマッキントッシュふうにアレンジするするソフトを」
「やるな、こっちもまけてられねぇ、かべがみをダライ・ラマにへんこうっと」
「ううむ、そうきましたか……ならわたしは『伺●』をさくじょしてかわりにペルソ……」
「あーっ、あーっ!? あああああああッッ!それだけはッ、それだけはやめてくれっ。もういい、たくさんだ、わたしがはんにんでいいから。わたしだ、わたしがころしたんだ。だからもうゆるしてくれえええおねがいだぁ」
 厳しい尋問に観念して犯行を自供しはじめる神父。
 どういう訳か警察署の地下室に有った処刑室(相良宗介管理)に連れて行かれました。

 メデタシメデタシ

語り:千鳥かなめ

2002年5月27日(2003年3月30日)
「踊るVMC発売記念・ふるめたる昔話、聖者の贈り物」
 昔々、とある国にそれはそれは中むつまじい夫婦が住んでいました。
「ふっふっふ、ついにやりましたよ。サガラさんのはいぐうしゃのざをゲットです。ああ……もうこれで思い残すことは有りません」」
 周囲のものが羨むくらいに仲の良い仲の良い夫婦でしたが、何分亭主は甲斐性無しの上、平和な社会での一般常識というものが致命的と形容しても良いぐらい著しく欠損していたため、それはもう目も当てられないほど悲惨な貧乏暮らしを送って糊口を凌いでいました。

 そんな有る年のクリスマス・イブの日のことです。
 いくらビンボ人の社会の負け犬とは言え一人前にクリスマスを祝いたいというのが人情というもの、妻のテッサは夫に真心のこもったプレゼントを贈りたいと考え、一生懸命なやんだ末に自分の美しいアッシュブロンドの髪をばっさりと切り落とし、それを売ったお金で夫が愛用しているグロック17という拳銃を携帯する為に使う皮製の見事なホルスターを購入しました。

 一方その頃、夫の宗介も愛する人にプレゼントを贈るため大事な拳銃を恩師の小暮教諭に売り付けていました。
 ……なんだか、ほぼ間違いなくというか確実に悪用されそうな気がしますが背に腹は変えられません。
 宗介は拳銃を撃った……もとい売ったお金で怪しい宝石ブローカーから愛する人髪を飾る、彼女の誕生石でもあるラピスラズリという宝石をあしらった櫛を買い求め、彼女の待つ家へと戻りました。









 宗介が愛する人の待つ家に戻るとそこには自分の美しい黒髪をばっさりと切り落とし、それを売ったお金で彼が愛用しているグロック17という拳銃を携帯する為に使う皮製の見事なホルスターを購入したかなめが待っていました。
 


こうして紆余曲折の会った後、お互いの愛情を確かめあったかなめと宗介は末永く幸せに……
「あ、もしもしマデューカスさんですか?燃料気化弾頭をこれから言う座標に……ええ、悪の巣窟を発見しました。基地に配備してあるだけ全弾。ええ、大至急御願いします。口答えしない! とっとと攻撃開始なさい!! えう、ひっく悔しくなんか悔しくなんかうわーあああん」 

2002年5月26日(2003年2月25日)
「電光のフルメタル・パニック! ――変に物分りのいい相良君編」
かなめ:「うーす、おはよソースケ」
宗介:「おはよう千鳥、今日も朝から不機嫌だな……む? 俺の下駄箱に挟んであったマデューカス中佐のヅラが落ちている、さては何者かが俺の下駄箱に触ったな?」

SE:(がちゃ)

かなめ:「……あんたねえ、一瞬の躊躇も無く開けるんじゃ無いわよ、もし何か仕掛けられていたらどーすんの」
宗介「問題ない、俺は人の恨みを買う様な真似など生まれてこのかたしたことが無いからな」
かなめ「うわっ、言い切りやがったよコイツ」

SE:(がさがさ)

宗介:「ふーむ、何々……『あなたが好きです真摯なまな』こ、これは結婚の申し込みかっ!?」
かなめ:「待て、色々な意味で待てー! なんなのよ、その異様に短絡した思考は!! そもそも貰った手紙は最後まできちんと読みなさい! それよりおかしな部分で読み終わるんじゃない、まてこらソースケどこいくのよ授業はーッ!?」
宗介:「性欲優先。残りの授業は欠席だ!」
かなめ:「まだ1時間目ー!」

SE:(たったかたったったー)



恵那:「や、やめてください……!」
不良A:「うぉー!『やめてくださーい★」だってよ。俺、こーいうの燃え燃え!」
不良B:「あ、やべ、もーたまんないっす」
宗介:「そこまでだ!! この悪党共!」
不良A:「何奴!?」
宗介:「貴様らに名乗る名など無い!! くらえ必殺のスーパーウルトラジャスティスショットォー!!」
かなめ:「速っ!?」

SE:(ぼぼーん)

不良A「ぎゃー、やられたー!」
不良B「ちきしょー月夜の晩ばかりたぁ限らねぇぞッ! うわぁあああんおがーぢゃあーん」



宗介:「大丈夫か佐伯恵那? ケガは無いな?」
恵那:「さ、相良君? 来てくれたんだ」
かなめ:「つーかあなたも朝っぱらから待ち合わせもしないで体育館裏で放課後まで待ってるつもりだったの?」
恵那:「あの……相良君、手紙読んでもらえましたか?」
宗介:「肯定だ、結婚しよう」
かなめ:「最初の一行も読んで無いくせに……って、えぇえぇええッッ!?」
恵那:「はい」
かなめ:「うわ速っ!?」

宗介:「うむ、そうときまったら善は急げだ大至急市役所へ手続きに行くぞ」
恵那:「はい、あなた♪」



かなめ:「あの、まだ一時間目の予鈴すら鳴ってないんですがー」

2002年5月25日(2003年2月10日)
「いくぞ! 必殺のダブルコンボ」
 えー、ウェブゲーム「モビルスーツバトルシミュレーション」通称MSBSのチームページの管理で過労死しそうな華比原です。今晩は。
 
 そろそろ当華比原屋(仮称)もすっかり裏口と化してしまったようですが別に忘れてしまったわけでは有りませんですよ。

 仮面ライダーファイズやアバレンジャーの感想などもやっていこうと計画中ですが、まずは今月のドラマガからフルメタル・パニック!
 後確実に毎週更新されそうなのはGUNDAMSEEDくらいなのでそちらもよろしく〜♪



 さて、先月戦力外通告を受けて異人さんに連れられて行っちゃった赤い靴履いた女の子を(既に名前も忘れ去られたらしい)追って宗介が出撃。
 止せばいいのに自分に思いを寄せている少女の前で他の娘に惚れてることを堂々と宣言し、トドメを刺すために。
 なんとなく精神的にズタボロにしちゃっても自分の目的を果たすいう点ではどっちもどっちでは有ります。

 情報漏えいを恐れたミスリルは今までに無いほどやる気を出してテッサの首級を挙げようと躍起になるミスリルの隊員たち。
 自らの幸せのために俄然張り切る宗介は本気度が暴走して決戦兵器であるアーバレストで出撃。
 幸せすぎるイタイ性少年の妄想は鋼鉄の翼を得て大空へと飛び立ち、テッサを乗せた飛行艇に飛び掛ります。
 興奮のあまり卑猥な動きで飛行艇に腰を打ちつけるアーバレスト。
 ちょっとここでは書けない様な凄い方法を用いて飛行艇に穴を穿ったアーバレストは黒い堅物を挿入しました。



 テッサを振るために鬼神の勢いで飛行艇の中を突き進む宗介。
 しかし、やっと発見したテッサは敵の人質、憤る宗介今回役に立たないばかりか足まで引っ張っているかつての上官もろとも敵に向けて発砲!
 どうせ、千鳥かなめとの甘い生活には不要なですから一切の躊躇が有りません。
 時速800km/hで飛来する殺意の衝動をSRTのヤン顔負けの反射神経で交わすテッサ。
 弾丸は敵であるハリス船長の体内に食い込んだところで信管が作動し大爆発を起しました。
 あからさまに国際法違反の極悪殺傷兵器による爆発でばらばらになる飛行艇。
 引力に導かれ落下していくテッサを後ろから羽交い絞めに捕らえた宗介はそのまま飯綱落とし(カムイ外伝)を仕掛けます。
 宗介に動きを封じられたまままっさかさまに落ちていくテッサにアーバレストのカウンターパンチが炸裂!
 宗介の強固な意志がラムダドライバをフルパワーで作動させテッサにハートブレイクショットを決め、彼女の淡い恋心を完膚なきまでに粉砕しました。

 身辺整理を終え千鳥かなめの下に戻った宗介はテッサには決して渡すそぶりも見せなかったラピスラズリをプレゼント。
 彼女の誕生月である12月の誕生石です。

 テッサの誕生日もかなめと同じですが。

 クリスマスプレゼントの色気の無い万年筆型スタンガンと違ってなんともロマンチックなお話ですね。

 誰かさんはその万年筆すら宗介にプレゼントして貰って居ませんが。

 その頃テッサの兄であるレナードは未成年の飲酒をカリーニンにとがめられ正座させられた上に延々と説教されていたそうな。

2002年5月24日(2003年1月14日)
「オオカミ東海林」
 むかしむかし、あるところに羊飼いの稲葉瑞樹と言うそれはそれは大嘘吐きの少女が居ました。

「ヒマねぇー。ひつじかいもいいけど……いちんちじゅうおかのうえでひつじながめてると、たいくつで……たいくつで……ふぁぁーあぁ……ならねぇや」
『あくび指南』とは若いくせに渋いジョークです。

「そーだ、いいことおもいついたわ。くっくっく」
 ポケットから人間離れしたスピードで携帯電話を取り出すと目にも止まらぬ速さで登録してあった電話番号に電話をしました。
「あ、ピザ・ボツリヌスですか? けいこくのどくふことちょうふしじんだいメゾンkのちどりかなめともうしますがピザLサイズぜんしゅるい1グロスづつ、ええ、オリーブオイルとチーズはおみせにあるだけぜんぶのせてください」
 サイテーないたづらです。
「え? なにひとりでそんなにくうのかですって? しっけいな! アタシをだれだとおもってんの!? じんだいこうこうせいとかいふくかいちょうのちどりかなめさまをナメるとさんどのメシよりちをみるのがすきなカンチガイせんそうボケおとこはけんするわよ? それがいやならつべこべいわずにとっととくる! 30ぷんたってもあらわれなかったらはいたつにきたてんいんのあたまをかじるわよ!? じひなくようしゃなくまんべんなくいちぶのすきもなくかじるわよっ!!」

 ぶつん。

 電話を切った稲葉瑞樹は引き続き手馴れた調子で電話をかけなおします。

「サナダずしさんですか? しじょうさいあくのだいいんぷことちどりかなめです。はい、とくじょうずしを1ちまんにんまえだいしきゅうおねがいします。 ちまちましたのきらいなんでシャリのうえにはまるごとさかなをのせてもらえますか? ええ、まぐろだろうがしゃけだろうがとらふぐだろうがまるごと。だいじょうぶフグのどくくらいでしにませんから、もちろんアワビもウニもトリがいもあかがいもからつきで。はい、たべるのでおねがいします。あ、いくらもちっさいのはまどろっこピンポンだまくらいのおおきさにまとめて……なに、さすがにそれはむり? アンタそれでもぷろへっしょなるなのっ!? アタシはきゃくよ? ちどりかなめよ? いままであたしにタテついたオロカものどもがいったいなんにんつめたーいとうきょうわんのそこでみずからのあやまちをくいてるとおもってるの? いうこときかなかったら、みきはらぐみのやくざぜんいんでおしよせてかいてんからへいてんまで、いたたまれなくなるようなじんせいのまけいぬトークかたらせるわよ? もう、すんごいんだから。み、じ、め、よぉー。くびつってじさつしたくなるくらい……そう、すなおにそういえばよろしい、はやくね。10びょういないにこい」

 ぶつん。

 手馴れてます。
 なんだか草をはむ羊たちが目を合わせない様によそよそしい態度になっているような気がします。

「あ、さよくせいじだんたいですか? わたしとくめいきぼうのぜんいのいちしみん、ちどりかなめです。 きょうはちょっとしゃかいのじょうしきをしらないあなたたちに、じぶんのみのほどというものをかんがえてもらおうとちゅうこくさせてもらいにきました。しょうしょうきびしいいけんもいうとおもいますが、あなたがたのようなしりょせんぱくでけいそつなかたがたのわがままでそんだいなたいどがいかにこのくににとってマイナスになっているか、いちどでいいのでじぶんのちからでかんがえてみることをおすすめします……なんですか!? そのしつれいなたいどはあなたはあいてのきもちになってものをしゃべることもできないのですか? あゆみよりとかだきょうとかのこころはないのですか? ……もういいです。あなたがたのようなじんしゅにたいしてこちらがあゆみよりをみせたらいしのそつうができるとかんがえたわたしがばかでした。どーか、そうやっていきはじをさらしてください。どっちがただしいかはじきによのなかがしょうめいしてくれることになるとおもいますが。ふふん」

 痛ッ!

 あまりにも痛々しいイタズラ電話です。
 名前を騙られた挙句にここまで愉快な人物を演じられてはたまったもんじゃ有りません。
 こう言う挑発行動は敵対勢力を調子付かせて味方勢力の士気を下げまくるのでこういう行儀悪はあんまりお勧めできません。
 
 そうやって羊飼いの稲葉瑞樹は夕暮れまで汗びっしょりになりながら一心不乱にいたづら電話をかけまくるのが日課でした。
 そんな調子ですので帰る頃には羊の数が減っていることもありましたが、それはまた別のお話。



「あ、けいさつやさんですか? まちのアイドルちどりかなめちゃんです。なに、しらない? ざけんじゃないわよ。アンタなにさまのつもりよっ。あしたあさはやいから4じにモーニングコールいれなさい。 えっ? アンタこうぼくでしょうが、われわれしみんのためにはたらけてなにがふまんだというの! やりなさい。もしあたしがねぼうしてじんせいをぼうにふったせいでよをはかなんでじさつしたらどーすんの? せきにんとれるの? あんたたいどわるいわね、なまえは? わかなよーこ? メモしたわよ。じさつするときはいしょにあんたのなまえかいておくからさからったらしょうちしないわよッ、こっちゃぜいきんはらってんだからぜーきん。まじめにはたらきなさい」
 次の日のことです。
 ひつじかいのいなばみずきはいつものように千鳥かなめの評判を落とすために嫌がらせの電話をかけまくっていました。
「ふう、ちょっと休憩」
 手近で昼寝をしていた羊にどっかと腰をかけると真鍮のおおきなやかんに直接口をつけてぎょっくぎょっくと水を飲み干しました。
 非常にジジくさい姿です。
 その時……
「ふっふっふ、ふもっふっふっふ」
 羊の群れの中から聞こえる笑い声。
「曲者!?」
 手にした携帯電話を一閃、群れの中の羊の1頭に見事命中しました。
 額に携帯電話をめり込ませ、崩れ落ちるように倒れる羊
「どこをねらっているの?こっちよ」
 群れの中からボン太くんが立ち上がると、背中のチャックが開いて中から人間が現れました。
 ユニフォームを直接、素肌に身につけているので汗で体に張り付き、ボディラインがくっきりはっきり出ていますが生憎この場に居るのは同性の稲葉瑞樹と羊たちだけです。
「いいごしゅみね、いなばさん」
 首にかけた手ぬぐいで顔の汗をぬぐう東海林未亜。
 なんだか彼女も年寄り臭いです。
「あなたはとうかいりん!?」
 ……どうやら稲葉瑞樹は漢字に疎かった様です。
「みたわよ、まさかあなたがまいにちこんなことをしていただなんて」
「ふも?」
「かってにひとのボン太くんきない!」
 しぶしぶボン太くんスーツを脱ぐ稲葉瑞樹でした。
「で、あたしがかなめのわるいひょうばんをながしてたらどーだっていうのよ? バラす? けっこうよ、すきになさいよ。わたしはこわくないわふーんだ」
 居直る稲葉瑞樹に対し優しい笑顔を浮かべ、手を差し出します。
「え?」
 あっけにとられる稲葉に東海林未亜は歩み寄ります。
「すんばらしいことだわ、いなばさん。ごめんなさい、わたしあなたがひとりでこんなにがんばっているとは気付かなかったの……たおしましょう、あくを!」
「とうかいりんさん……」
 名前は、まだ間違っていますが。
 暮れなずむ街を見下ろす丘で2人はしっかと抱き合い「おねーさま」「ふふ、かわいいこねこちゃん」等と怪しい会話を交わした後、とっぷりと日が暮れてしまっても手回し式の充電器を使って携帯電話でいたづら電話を続けましたとさ。
 めでたし、めでたし。



 ちなみに羊たちはどこかに行ってしまって辺りに居ません。

2002年5月24日(2003年1月16日)
「ルアー釣り」
 今回は皆さんに重要な発表が有ります。





 あの名作が














 すいません、キャッチアンドリリースお願いします。




 きちんとURLは確認しましょう!
 とほ

2002年5月23日(2003年1月11日)
「オヤヂぎゃぐ」
すーぱーバイク
そにょ2

 公称480km/hの500馬力10気筒、排気量8300ccのき○がいバイクだそうです。
 因みに新仮面ライダーのファイズのバイクでは無いのであしからず。



 それはさておき今月のドラマガからフルメタル・パニック!。
 目の上のたんこぶを始末して意気揚々と水中戦に突入したマデューカス。
 愛用の帽子を超高速回転させることにより揚力を発生させ、空中にホバリングするマデューカスは英国紳士ごっこに興じながら部下に指示を出します。
 いかに無能で矮小で無価値な上官モドキと言えど、今の彼に逆らえば毎分8500回転の鋭利な帽子のツバで切り刻まれてしまうため、命令には泣く泣く従う以外に術は有りません。
 超高速で迫り来る魚雷に対し、テッサに内緒で改造していた秘密の機構を作動。
 ついに究極形態、トウァハー・デ・ダナンに変形し、右腕に艤装された水中原子熱線砲で最新鋭のスーパーキャビテーティング魚雷を粉砕。
 無邪気に超兵器を繰り出して熱い男の戦いを気取っているようですが舞台背景や時代考証から考えるに毒ガス撒き散らしてるのと大差ない卑劣さです。

 攻撃を避けたTDDは、今回の踊るベリー・メリー・クリスマスで出番の無いカリーニン少佐を登載した有人魚雷「回天」を射出。
 ようやく出番のやって来たカリーニンはノリノリで敵機に特攻、めでたく散華して亡き妻の待つ冥府へと旅立ちました。



 一方宗介たちの居る客船ではマデューカスが撃ちもらした魚雷が接近中。
 いくら格好をつけたところで所詮はマデューカス、あっさりメッキがはがれてダメダメっぷりを露呈してしまったようです。
 恐慌状態に陥ったミスリルの隊員たちはわが身可愛さのあまり宗介をいけにえとして重し(※注:アーバレスト)を宗介にくくりつけて海中に投棄。

 冷たい真冬の海に放り出された宗介は薄れ行く意識の中でアーバレストと漫才を披露
 命を賭して宗介が繰り出した珠玉のネタの惨めなお粗末さに魚雷は世を儚んで自害してしまいました。
 
 窮地を脱したミスリルの隊員たちはみんなで楽しくクリスマスパーティーを執り行うために右舷展望甲板へ集合。
 その時になってようやくテッサが居ないことに気付きます。

 ついに戦力外通告を受けFA宣言したテッサ。
 折角の聖夜にセクハラオヤヂにつれられアマルガムにヘッドハンティング。
 敵対勢力に寝返ろうとしたテッサを抹殺するためサントス中尉のヘリコプターが出撃。
 しかし、ECSで姿を隠していた敵の飛行艇に攻撃されて泣く泣く撤退。



 呆然とするもの、地団太を踏んで悔しがるものクリスマスソングを歌うアーバレスト。

 宗介は一計を案じTDDに連絡してスーパーハリアーを出撃させ、今頃良い子達のため高空を飛行中のサンタさんを襲撃。
 脅して代わりのテッサたんをプレゼントしてもらおうと企みます。


 次回、アマルガムに連れて行かれたテッサが見た驚愕の真実!
 フルメタル・パニック! 再アニメに当たり、アラストルに己の頭脳を移植したレナードの姿だった。





「兄メカ」 

2002年5月22日(2003年1月5日)

 えー、我らがスーパーヒーローことキング・オブ・THE・メガネスキー内海孝光さんからお年賀のご挨拶を戴きましたので、とりあえず近眼新年明けましてお眼鏡※:18禁
 いや、内海さんがご存知なのは当然なのですが、とりあえず他のお客様に周知してみようかなと。
 すたじおみりすといえば月陽炎とか巫女さん属性直撃ゲームもありましたがどうもそういった嗜好を狙うのが上手いみたいです。

 ちなみに通販はこちらから

 更新が滞りがちなのは体調不良が長引いており、完全に止まった場合は「ああ、華比原さんは死んじゃったんだな」と思っていただいて間違いないでしょう。

2002年5月21日(本年も宜しくお願い致します謹賀新年2003年1月1日)
 ええ湯じゃ

 本年も華比原屋をよろしくお引き立ての程を。

2002年5月21日(12月30日)
「作り手の視点」
 コミケから無事帰還しました。
 OFFレポは後日にでも。



 それはともかく。
 フルメタが再アニメ化したそうで……
 まだドラマガ購入していないのですがどうやら前回と同じくWOWOWノンスクランブル枠ですが、製作はGONZOから京都アニメーションに変更となった模様です。
ヤンの呪いです。
 いやまあ、あれだ。ジョークじゃ無くて、原作に添ったストーリーでアニメ化したんだから、例え見てる側が気付かずとも作った側は当然自分たちが意図的に変更した部分にどういう影響が出たか製作陣が知らないはずは無いんですね。



 ヤンが居なければテッサはタクマをかついでサベージの襲撃から逃れなければならないし、最寄の学校に逃げ込むのではなく陣代高校に逃げ込めば一話、二話辺りで電車通学のシーンがあった以上パジャマ姿に手錠をかけられたタクマを連れて公共の交通機関を利用しないとならない。
 また陣代高校に居るはずの用務員の存在を無視したのでテッサが宗介の前でただの一回もドジを踏まない。
 従ってかなめとテッサのどちらを先に救出するかの選択を迫られた際に宗介の回想に彼の知り得ないテッサの醜態シーンが挿入されてしまう。




 まあ、こういうのはフルメタに限ったことではなくて昨今のアニメ業界全体に言える事かも知れませんが……
 さてさて、新しいフルメタアニメはどうなりますやら。

2002年5月20日(12月26日)
「嘉門達夫の歌」
 スイスペ。
 謎の猿人ジュンマは実在した!

 ベレー帽に指抜き皮グローブ、腰にはごついシースナイフ。
 見るからにアウトドア初心者でございという風体の藤岡弘隊長率いる探検隊がジャングルの奥深く、未知の猿人を追い求めるそうです。





 大蛇→タランチュラ→サソリの3連コンボ。

 底なし沼。

 ボートから転落する隊員を狙うワニ。

 文明と隔絶された未開の原住民。




 なんと申しましょうか……律儀な製作スタッフだなと。
 知らない間に川口浩探検隊シリーズが伝統芸能化していてちょっとびっくり。

2002年5月19日(独り12月24日)
「腐る聖夜」
12月24日2200時(西大西洋標準時)
メリダ島基地 将校用居住区


「メリッサ、メリッサってば、起きて下さい。起きて! ……もうっ、おーきーなーさーい。お寝むの時間ですよっ」
 テッサは自分のベッドで一斗樽をかかえて大いびきをかいているマオを揺り動かした。
「む……むにゃもうたべらんなーい」
 テッサに起こされたマオはわざとらしい寝言をつぶやきながらすごいスピードのつま先蹴りをテッサの鳩尾に打ち込んだ。
「へぐぉ!?」
 その話を聞くだけで下士官が震え上がると言う伝説の一撃をお見舞いされて体重の軽いテッサはベッドの置いてあるのと反対側の壁まで吹っ飛ばされた。
「げ、げほんげほん。メ、メリッサ!? あ、あなたは私のベッドを占領しただけでは飽き足らず今本気で蹴りましたね? 本気だったんでしょ? かかか、仮にも上官であるこの私に!? 場合によっては軍法会議ですよ! 聞いてるんですか!!」
 テッサはマオの上にのしかかり彼女の足にサソリ固めを極めるが、未熟な技術のためかあまり効果は無いようだった。
「あー、もー。テッサちゃんてばいい歳しておねしょなんかしちゃってぇ……おねーさんが黙っておいてあげるから」
 寝ぼけたマオはベッドの湿り気をなでながらつぶやく
「誰がおねしょですくわっ!? ベッドのそれはあなたがこぼしたお酒ですっ! ……それに私は12歳で治りましたよ、いい加減な事を言わないで下さい。っていうか起きてるでしょ!?」
 どさくさに紛れて結構すごい事を暴露してしまうテッサ。
「とにかく今夜は駄目です。私は毎年この日に幸せなカップルの不幸を神様に祈る禁断の儀式を行ってるんです! 特に日本の東京都調布市陣代を中心に!」
 さらに凄いことを言い放ちます。

「ちわー三河屋っす。注文のシャンペンお届けにあがりましたー」
 朗らかなクルツの声。
「ひ、ひあああ!? ウェーバーさんッッ!! どうやってここに入ってきたんですか? 鍵はっ!?」
「なーに言ってるんだよSRTのこの俺に開けられない鍵は無いぜー」
 電子ロックの鍵をあっさり破ってしまうとは恐るべし。
 おまけにあんまりSRTは関係ない。
「今の話、もしかすると聞いてました?」
「なにが? 俺、今来たばっかりだけど?」
「おー、クルツ遅いじゃ無いのよー、待ちくたびれたわよー」
 のそのそと真っ赤な目をしたマオがベッドから這い出してくる。
「全く何をグズグズしておるのだ。いいか、戦場では一分一秒の遅れが……」
 マデューカスが座っていた。
 英国紳士のくせに正座だった。
 英国式正座だ。
「なんでマデューカスさんまでここに居るんですか!?」

「あー、すいませんね。外、とうとう雪降り始めたもんで遅くなっちまったんスよ」
「なに雪だと!? すると今夜はホワイトクリスマスでは無いか!」
 手に金魚鉢を抱えたクルーゾーが叫んだ。
「メリダ島に……雪?」
 テッサのつぶやきはしかとされたようだった。
「それからクルーゾーさん。私のマリモ返してください」
 クルーゾーからひったくるように金魚鉢を取り返すテッサ。
「これは失敬、あまりにも見事なマリモだったもので」
「阿寒湖から取り寄せたんですよ」
「雪に毬藻ですか、それは風流、風流」
 ずずーっと音を立てて英国渋茶をすするマデューカス。
「私の若い頃は朝から晩まで勉学に明け暮れ、他の者たちがクリスマスプレゼントだのなんだのと浮かれているときも一心不乱に学術書や戦術所を読みふけっていたものだ、おかげでこの歳になるまでついにサンタさんと出会う事も無かったのだが……ううっ、感無量だ、ありがたやありがたや」
 懐から英国国教数珠をじゃらじゃら取り出し拝み始めた。
「あ、あのみなさん一体今日はなんの集まりなんでしょうか???」
 恐る恐る尋ねるテッサ。
「あにゆってんのよ、今日はクリスマス・イブでしょう、だからこの基地で唯一暖炉のあるアンタの家に集まってサンタさんにサンタ汁をご馳走になりに来たんじゃ無いの」
「はい? なんです、サンタ汁? それにウチには暖炉なんて……うわっ暖炉有る!??」
 いつの間にか今には暖炉がしつらえられ中では薪がちろちろとあたたかな炎を上げていた。
「いつのまにー」
 呆然と暖炉の炎を見詰めるテッサであった。

「おーい、クリスマスツリー用意したぞー」
 のそり、とスペック伍長がクリスマスツリーと証するものを手にして入ってきた。
「わーい、ツリーだー」
「また、増えちゃった……めそめそめそ」
「あー、泣かない泣かない。サンタ汁一番に食べさせてあげるから」
「うう、ありがとうございます。ってなんですかサンタ汁って!?」

「あれ、知らない? おいもとまめのサンタ汁」
「知、り、ま、せ、ん! どこの地方の風習ですか!?」
 マオにくってかかるテッサ。
「12月14日にサンタクロースが暖炉の煙突からやってきて芋と豆でサンタ汁を作って良い子に振舞ってくれるというのは世界共通の風習では無いのか? いや、私はクリスチャンでは無いので良くは知らないのだが」
 クルーゾーが不思議そうな顔をして聞いてくる。
「じゃあなんでアンタここに来てるんだよ?」
 憮然とした顔でクルツが尋ねる。
「う、うむ本当は異教徒の催しなどに興味は無いのだが、あくまで後学のために、いや、真実だ。なんだその疑いのまなざしは」
 蔑んだ薄ら笑いを浮かべるクルツにクルーゾーはとび蹴りをかます。
 紙一重で交わすクルツ。
 二人はもみ合いながら雪の振り積もる外に飛び出していった。

「ところでみなツリーに願い事を書いた短冊をつけないのか?」
 スペック伍長がぼそりとつぶやいた。
「ツリーってそれわ門松言うのでわ? そもそも短冊に願い事を書くのは七夕で……」
 テッサの疑問など誰も聞いちゃいなかった。
「よーし、えーと。『サンタさんへニチモの自動浮沈装置つき潜水艦が欲しいです』と」
 いきなりディープな注文を突きつけるマデューカス。
 サンタさんだっていきなりこんなマニアックな物を要求されても困るだろう。
「私は仮面ライダー龍騎変身スーツにしよう」
 クルツと雪の中を子犬のようにはしゃぎまわり、雪まみれになったクルーゾーが短冊を門松にくくりつける。
 彼の着れるサイズがあるとは到底思えなかったが……
「では俺は『世界人類が平和に……なんだその目は?」
「ノリが悪ぃぞー」
 スペックをクルーゾーの蹴り痣まみれになったクルツがたしなめる。
「ぬ、じゃあ『1/60ストライクガンダムが欲しい』これでどうだ」
「よしよし、最初から素直にそう書けばいいんだよ、俺は何にしよう? 悩むなあ」
 部屋の主であるテッサをほったらかしにしてシャンパン片手にワイワイと好き勝手な事を言いながら思い思いの願い事を短冊に書いていった。

「きっと君はこーなーいー一人きりのくりすますいっぶー♪」
 テッサは目じりに涙などを浮かべてマリモの金魚鉢に向かってブツブツと歌うことにした。
 大体妙だ。
 大挙して部下が押し寄せたのに上官の自分をないがしろにするのは“どうせいつものこと”だからそれはいい。
 何故突然部屋に暖炉が生えたり赤道直下のメリダ島に雪が降っちゃうのも……まあ、世の中そういうこともあるだろう。
 決して納得したわけではないが。



 しかし、疑問なのは良い歳をした大人たちが全員未だにサンタクロースの実存を信じていると言うことだ。
「あんなのはプラズマが引き起こす現象なのに……」
 違う。

「ねーねー、私はねえ」
 短冊を手に近づいてくるマオを何故か避ける一同。
「なによー、私はサンタさんにねー」
「うわー、聞きたくない聞きたくない! 逃げろー」
 クモの子を散らすように逃げ惑うみんな、良く見るといつの間にか20人以上に膨れ上がっている。
 いつのまにやら部屋に入り込んでいたカリーニンやデジラニ、レミングたちを負いまわし、短冊を見せようと迫るマオ。
「こらー、あたしが何を書いたか聞かないかー!?」
 猛るマオは手にしたシャンパンのボトルをあおるとマッチに火をつけ口に含んだシャンパンを吹きかけた。
「うわっ、熱い熱い大変だ!? カリーニン少佐が火達磨になったぞー!」
 一体どういうアルコール度数だったのか? 火炎放射器と化したマオの謎シャンパンによる攻撃をまともに喰らい、紅蓮の炎に包まれたカリーニンがテッサに向かって飛び掛ってきた。
「きゃあ!?」
 火達磨のカリーニンはテッサから金魚鉢をひったくると頭からかぶったのだった。
「ぷう、あぶばいぼぼぼばっぱ」
 金魚鉢をまるで宇宙飛行士の様に被るカリーニン。
「な、なんて事をするんです!返してください」
 あわてたテッサがカリーニンの被った金魚鉢を取り返す。
「うう、お水が減っちゃいました。足さないと」
「テッサーあ、聞いてよ。みんな酷いの私が書いた短冊みんなが目を逸らそうとするのよー」
 マオがのしかかってきた
「うわぷっ、お酒臭いです、わかりました読んで上げますから……おジャ魔女どれみ変身セット?」
 眩暈がしてきた。

「ねー、おつまみなんかなーいー。おっとマリモいただきー」
「いやあああああああああああああああああああああああああ!? 駄目ー!? 食べちゃ駄目ですぅー!!」
「うっさいわねえ、ほれ、返してあげるわよ。えろ」
 よだれででろでろになったマリモを差し出すマオ。
「吐き出すなー!」
「ぱくん」
「もどすなー」
「でろ」
「吐くなー、もどすなー! 吐くな戻すな吐くな戻すなー!」
「ごっくん。ウェ、マズー」
「あ"あ"あ"あ"ーー!?」
 顎を外れんばかりに開き大声を上げるテッサ。
「ソースケがぁ、ソースケ食べられちゃった!? うああああソースケェ……」
「あんた、マリモに名前付けてるんだ」
「返して、返してください! ソースケ返してー!」
「ぐあっ、首を絞めるなー」
「うああああん」
 泣き崩れるテッサ。
「ドチクショォォォォォ、こんなイブなんかさっさと終わってしまえばいいんですー」

「サンタさんはまだなのか?」
 我関せずと言った顔でサンダラプタがおわんと箸を手に暖炉の前に陣取っていた。



 煙突の中ほどに宗介が扮した『ボン太クロース』の燻製が詰まっているのをテッサが発見するのは年が明けてからの事であった。

2002年5月18日(胃痛で死ねます12月20日)
「最終決戦! 宗介VS恵里」
 ちゆ12歳が久方ぶりに更新されているようです。

 それはともかく。
 ついに全巻購入特典ボン太くんのオマケ、フルメタDVD最終巻であるmission.12がハピネットピクチャーズのラインナップに。



 ……えーとなんですか?
 
 このヴェノムの横で得意げにポーズをキメていらっしゃる神楽坂先生は。

 戦いますか? ヴェノムの前で誇らしげに立っているということは乗り込むのですね?
 そんでもって嵐の太平洋上で宗介の乗ったアーバレストと死闘を繰り広げらた挙句カタパルトで射出して自爆どっかーんするのですね?
 うお、見たい!(戦わないでしょうけど)

2002年5月17日(胃痛で死ねます12月19日)
「金のオノD、銀のオノD」
 むかしむかしの事です。
 ある日相良軍曹は森の奥で木を伐採していました。
 汗びっしょりになりながら濃緑の防錆塗装が施された軍用の斧を振るっていましたが勢い余って手からすっぽ抜けてしまいました。
 くるくると回転しながら放物線を描き、斧は後方のどんよりと濁った沼に落ちてしまいました。
「む、しまった。まさかこのおれがあせでてをすべらせるようなしょほてきなミスをしでかすとは」

 相良軍曹が途方に暮れていると突如沼から光芒が立ち上り、色っぽい薄布をまとった勝気な美少女が現れました。
「わたしはこのいずみにすまうめがみ。きこりよ、なにかおこまりのようですね?」
 沼の中から顕われた女神様ですが、不思議な事にその衣服には泥はおろか水の染み一つ付着していません。
「いずみ?」
 怪訝そうなしかめっ面をした相良軍曹は女神様の顕現なされたせいぜい汚染に強いニゴロブナが生息しているのが精一杯といった風情の小汚い泥沼を眺めて、そう言い放ちました。
「うっさいわねっ! きぶんとプライドのもんだいよっ。それよりアンタ、なーにおもむろにふくぬいでパンツいっちょになってんのよ? このへんたいセクハラおとこ!?」
「じつはこのふえいせいなぬまに、ぐんでしきゅうされただいじなおのをおとしてしまったのでな。そうきゅうにもぐってさがさないといかん。はやくみつけてまるたをきりだしてかえらないとラグビーぶのみんなのとっくんメニューがしょうかできないのだ」
 ボン太くんのアップリケが縫い付けられたパンツ一丁でなんだかえらそうに相良軍曹がふんぞり返っています。
「それなら、そうさっさといいなさい。ひとんちのにわさきでパンツいっちょうになられてもこまるからさっさととってきてあげるわよ」
「たのむ、おれはしどうきょうかんとしてのせきむをはたさねばならんのでそうきゅうにな」
 あわてた女神様は沼に引っ込むとその手に純金製の斧と純銀製の斧を手にして戻ってきました。
「はい、これでいいでしょ? めざわりだからこれもってさっさときえなさい。なによ、そのふふくそうなめ?」
 金と銀の斧を押し付けようとする女神様に向かって言いました。
「いなばよ、おれはきさまのくだらないじょうだんにつきあっているヒマなどない。なんだこのやわらかいきんぞくのおのは? こんなものではさぎょうができんではないか。おれがおとしたのはきょうじんでどんなこくしにもたえるはがねのおのだ。はやくしてくれ、いそがないとちからをもてあましたラグビーぶいんがむらにおりてひとをおそってしまうかもしれない。はやく! はがねのおのを」
 それをきいた稲葉女神は露骨に不機嫌そうな顔をしました。
「はぁ? ナニソレ。ひとがせっかくこうかなききんぞくをもってきてやったっていうのにいうにことかいてはがねのおのぉ? アンタバカなんじゃないの? ふつうはまよわずきんかぎんでしょう!? あ、わかったどーせ『めのまえにこうかなおたからをぶらさげられてもそんなゆうわくにはくっしないぞー、ああなんてしょうじきもののぼく。かぁーっこいい!!』とかナルシズムにひたってるんでしょ? ずぼしね? そーよそーよこのぎぜんしゃ! あーよらないで、よらないでぎぜんがうつるー。ぺっ、ぺっ!」
 稲葉女神はそういうと逃げるように沼に消えていきました。

「……ふむ」
 しばらくの間、稲葉女神の去った沼の水面を腕組みしながら眺めていた相良軍曹ですが、何かを思いついたのか傍らに置いてあった自分の上着から非致死性のスタングレネードを取り出すと安全ピンを引き抜き沼に投げ込みました。

 大きな大きな音と共に盛大な水しぶきが上がり、吹き上げられた水は豪雨となって周辺に降り注ぎます。
 やがて目減りした沼の水面にうつ伏せで浮かび上がる稲葉女神。
「できればきんのスタングレネードがほしいのだが……きいているのかいなばみずき?」
 返事が有りません。
「おい」
 ピクリともしません。
「しかたがない、じぶんでおのをとりにいくか」
 相良軍曹はざぶざぶと沼に入ると浮かんでいる稲葉女神にいいました。
「もしかするといしきをうしなっているかもしれないが、いぜんおまえにじんこうこきゅうをしたときにおうだされたけいけんがあるので、ほうっておくがだいじょうぶだな?」
 稲葉女神からの返答が無いのを確認した相良軍曹はおもむろに沼に潜ると自分の斧を探し出して丸太の切り出しを再開しましたとさ。





 後日この沼に相良軍曹が近隣の湖から鹵獲してきた獰猛な外来魚を大量に放流したという。 

2002年5月16日(実は12月13日)
「爆殺軍曹アーバレスト」
 なんでも来年の新しい戦隊シリーズは「爆竜戦隊アバレンジャー」だそうで



>現在、放送中の「忍風戦隊ハリケンジャー」に代わる新シリーズ「爆竜戦隊アバレンジャー」は、映画「ジュラシックパーク」の世界的ヒット以来、世代を超えて衰えることを知らない恐竜ブームに乗った要素も織り込んでいる。(上記URLより抜粋)

 ↑いや……無理やり考えただろ? 今。

 

2002年5月15日(実は12月11日)
「いや、もうここまで悲惨なら笑うしか」
 案の定悲惨な死に方しました仮面ライダーインペラー。



 親に勘当されて貧乏暮らしを余儀なくされていた仮面ライダーインペラー。
 いい所付きしようとあっちこっちのライダーに取り入ろうと裏切りを繰返しては総スカンくらっていたところ、運悪く、怪我をして倒れていた異常者のタイガを拾って介抱した挙句、止せばいいのに友達になってしまいました。
 そんな時、彼の親父が急死したため社長の座が転がり込んで来ただけで無く、綺麗な婚約者もゲットして、いきなり幸せの絶頂にたどり着くインペラーですが、ライダー辞めようとしたら契約モンスターに付け狙われてしまい、今度は今までと反対に金で仲間を雇おうとしますが過去の行いが災いしてまたも総スカン。
 仕方なく変身して、モンスターのエサにと龍騎を襲いますが、何故か友人だった仮面ライダータイガに命を狙われ、さっきまで自分が殺そうとしていた龍騎に助けてもらって逃げたところに何故か凶悪犯罪者の王蛇出現、変身に必要なカードデッキを蹴り砕かれて生身に戻ってしまいました。
 仮面ライダーに変身できないとミラーワールドから帰還できないため、大雨の中鏡の外で待ってくれている婚約者に泣きながら助けを求めますが鏡の向うに声は届かず、必死になって鏡に飛び込みますが鏡は砕け破片を握り締めながら絶叫。

「タスケテーまだ死にたく無いんだー!」

 敢え無くミラーワールドでの活動限界、消滅していく体。

「俺は幸せになりたかった……だけなのにぃ」

 消滅。

 という子供向け番組とは思えない酷い最期を遂げました。



 大爆笑しましたが。

2002年5月14日(実は12月6日でさあ、ダンナ)
「枯れない花」
 史上初
 偉大なる歴史の1ページに名を残した男……女性専用列車で痴漢を働いてとっ掴まった英雄として。

 新仮面ライダーの画像がついに公開だそーで、いやいよ、仮面ライダー龍騎も大詰め、タイガとインペラーの社会の落伍者コンビがどのような醜態を晒して惨めな死を遂げるか今から楽しみです。
(※注:仮面ライダーインペラー ――なにやら訳有りの様では有るが調子が良くて小狡く立ち回り他のライダーに取り入って小金を稼ごうと企みますが生来の世渡りの下手さが災いしたのか行く先々で野良犬のように蹴散らされてしまいには凶悪犯罪者の王蛇を雇い主に選んだり「善人と書いて連帯保証人と読む」龍騎にまで愛想を尽かされて現在横着英雄タイガと共に人生の坂道を時速300kmで転がり落ちている悲しきフリーエージェント)



 それはともかく。
 今月のドラゴンマガジンからいつものフルメタネタバレ。

 テッサに見捨てられ部下にはバカにされ一人孤立するマデューカスの元に送りつけられてきたのはテッサの兄、レナードが捕らえて超伝導推進に改造した陣代高校空手同好会の面々。
 日常的に集団行動を乱す彼らは今回の修学旅行でも案の定遅刻し、太平洋を魚雷より速いスピードで泳いでやってきました。

 しかし、オツムの弱い彼らのこと。間違えて客船では無くTDDを襲いに行ってしまいます。
 自分たちを置いてけぼりにした陣代高校の皆さんに復讐するため襲い掛かるシャーク1こと椿一成!
 いかにも来月無残な死に様を見せてくれそうな相手を見下した三流悪役発言を繰返して知らず知らずのウチに自らの首を真綿で絞め上げていきます。



 一方その頃、もう何がなんだか訳が解らなくなったトマト坂(アラストル)を始末するためかなめを囮にして銃を構える宗介。
 しかし、かなめに惚れている宗介は出来れば囮になるのはマオかテッサ辺りだと気楽で良いなあなどと凄いことを考え始めていました。
 宗介の邪悪な企みを察知したテッサは毒デンパでかなめを遠隔操作。その卓越した指揮能力でトマト坂を誘導、先回りして宗介の企みを阻止しようと動き出しました。
 テッサはまず手始めに便所に篭って力の限り

 都合により削除 

 襲われているTDDを心配するクルーゾーを気遣ってか「実はマデューカスは有能」などというさもしいホラを吹聴し、あること無い事吹き込んで彼を騙そうとしました。



 丁度その頃空手同好会の追撃を迎え撃とうとするTDDの発令所では少しばかり異変が起きていました。
 いつもならば口を開ければ他人の落ち度をあげつらいネチネチといびりたおして相手が神経性胃炎で倒れるか発狂して自ら命を絶つかするまで厭味を垂れ流すしか能が無いはずのマデューカス中佐がまるでジェントルマンみたいに振舞っているでは有りませんか。
 
 現実にはそんなことが起こりえるはずが無い。
 おびえるクルー達。
 そんなクルーたちの心配を他所にテキパキと指示を出すマデューカス。
 みんなは思います「コイツ絶対偽者だ……」

 そんなクルーたちの苦労を知ってか知らずかテッサはトイレに篭ってとんでもないことを口走っていたとしてセイラーに締め上げられるテッサ。
 詰問されるテッサは苦し紛れに便秘で浣腸していた等と言い逃れを試みますが聞き入れられずセイラーにマデューカスを褒めた罪を問われて怒鳴られます。
 、しかし大事な妹をいぢめたとしてシスコン変態兄貴が密かに神楽坂先生の脳内に埋め込んで有ったチップが作動して妹を守るためセイラーに襲い掛かります。
 しかし、トマト坂の怨念かそれともレナードの暴走しやすい性の衝動が勝ったのかテッサとセイラーをほったらかしにして宗介といちゃついているであろうかなめを鹵獲しに向かいます。
 いつもの如く放置プレイにされるテッサ。
 そこへ現れたのは今回のかなめ拉致計画の首謀者にしてアマルガムの構成員であるハリス船長。
 ハリス船長はセイラーを射殺してテッサを連れ去ってしまいますが案の定誰も助けに来ません。




 そのころ、マデューカスの紳士的振る舞いに騒然となるTDDブリッジではついにマデューカスが凶行に及びます。
 かねてから噂が有ったヅラ疑惑を否定するため帽子のツバに手をかけると一気に首ごと1080°回転!

 頭蓋骨に直結でした。

 どうやら女神の来日でのイラストは帽子の上にカツラを被っていた模様です。
 シュリケンジャー・ハイパーモードと化したマデューカスの指揮で戦闘に望むTDD。



 割と現状ではどうでもいいテッサは置いておくとして、危機的状況の中深まっていく宗介とかなめの絆。
 居なくなったテッサなど構わず懸命に二人を援護しているヤン
 生意気にもかなめに名前を覚えてもらっています。
 それと同時に急速な勢いでみんなの記憶から忘れられていくテッサ。
 
 屋上の甲板に11人のトマト坂達をおびき出しアーバレストが頭部の12.7mm機銃が轟音を上げて唸り、テッサとの思い出と共にトマト坂を木っ端微塵に粉砕してしまいます。

 何処からともなく聞こえてくるアニメフルメタのEDテーマ「枯れない花」。

 君に逢えて嬉しかった つないだ手が誇りだった 今は 別々の空見上げていても ほら歩ける 一人でも
 さようならテッサ。

 その頃名実共にTDDの艦長に就任したマデューカスと空手同好会の知力と科学技術が鎬を削る決戦が……

2002年5月14日(実は12月5日でさあ、ダンナ)
「寸止め」
ちゆAV買いました(※注:18禁)


 個人HP界の最高峰、ちゆ12歳と侍魂の青少年お断りのビデオがついに登場しました。
 念のためお断りしておきますが、当、華比原屋(仮称)は表向き健全な良い子の為のサイトですのでお楽しみうはうは画像のキャプチャなどは掲載いたしませんのでご了承下さい。



 あらすじ(エロ無しです)

 一時は一日20万ヒットと言う個人サイトとしては空前絶後のアクセス数を誇った超人気サイト「侍魂」
 時代の寵児としてもてはやされた彼も最早過去の人(と、ビデオ内では扱われています)
 ひとりさみしくパソコンの前で過去を懐かしむアフロにグラサンおまけに褌一丁の青年。
  この半裸の怪しすぎる男こそが侍魂の管理人の健さんです(と、いう設定)

 引越しを境に親しかった友人との連絡も途切れがちになり、交流の有ったサイトはのきなみ掲示板のIPを弾かれ、メールは着信拒否にされてしまいます。
 携帯電話で親しかった兄貴の館の管理人に電話するも既に健さんとの友情の日々は思い出の中どころか忘却のブラックホールにGO(段々創作が入ってます)
 
 悲嘆にくれる健さんはちゆ12歳のHPを開くとちゆ嬢の幼い肢体を不気味な舌でぞぬ〜りぞぶりちゅとねぶりまわします。
 モニターと健さんのベロの間にはつらつらと不気味な粘液が糸を引き、喉の奥から搾り出される地獄の番犬の様な含み笑い(このへんは殆ど創作)

 そんな悲しい健さんを哀れに思ったちゆ嬢は電子の世界から実体化、健さんを慰めるために彼の好みのタイプであるAV女優の堤さやかになって現れました。
 興奮する褌一丁のアフロサングラス健さん。
 
 可憐なちゆ嬢に劣情をもよおした健さんはいきなりイヤラシイ手つきで彼女の大事な部分をもみもみと揉みしだきます。

 麻雀牌(を……

 なんということでしょう、健さんは女体よりも雀牌に欲情する玄人さんだったのです!
 盲牌で達しそうになる健さんですがセクハラに怒ったちゆ嬢に巨大なハンマーで殴打されて悶絶してしまいます。

 じつは雀牌が本体だった電子の妖精。
 堤さやか嬢はちゆAVつまり「ちゆアドヴァンス・ビーグル」だったのです。
 これなら行為に及んだところで児ポ法やらなんやらに触れる恐れは全く有りません。
 健さんのお相手は12歳では有りません、ヤリたいほうだいです!
 襲い掛かる健さん、怯えるちゆ嬢。
 健さんの腕がちゆ嬢の純白パンティにかけられ……



 これからがお楽しみと言うところで誠にあいすみません。
 当、華比原屋(仮称)は最初に申し上げたとおり表向き良い子の健全サイトですのでこれ以上のご紹介は平にご容赦願います。
 この先は実際にご購入いただくか何処かのサイトのレヴューをご覧下さい。

2002年5月14日(実は12月3日なのですが)
「悪魔のふもふも小説家」
 へ、へるあんどへぶん!?
 大変な事になってしまいました、あのスパロボの新作、第二次スーパーロボット大戦α2にガオガイガーが参戦してしまいました。



 それはともかく。
 今月のドラゴンJr.から「いきなり! フルメタル・パニック!」

 ここまで永井センセにボケられて今更ここで何を書こうかという気もしますが、冒頭からいきなり集団登校中の小学生をザク・マインレイヤーと誤認した宗介は対MS地雷を使用して児童を爆殺してしまいます。
 死体の山から這い出してきたのはなんと、小説家。
 どうやらいたいけな少年少女を盾にして爆風から身を守ったみたいです。
 血まみれの小説家は宗介を見るなり新作のインスピレーションが湧いたと詰め寄ります。
 実はこの作家かなめが大ファンの超絶Z級駄作作家だったようで主な代表作が「冷凍人間INハワイ〜望郷編〜」だの「原始怪獣対ギターを抱いた渡り鳥」「掲示板議論厨房17分断斬殺事件」など気の狂った作品をリリースして顰蹙を買っている業界の鼻つまみ者だったのです。

 小説家はごく普通に見えないことも無い女の子の前に現れた傭兵モドキの自動戦争発生装置が現れて巻き起こる地獄の学園ミリタリーホラーアkション18禁エロコメディを執筆しようとしますが、隠されていた真実を暴露されることを恐れた宗介に銃撃されてしまいます。

 映画「マトリックス」っぽいアクションで発射された9ミリパラベラムを交わす小説家。

 宗介の戦闘能力にほれ込んだ小説家は取材と称し、彼の脳みそを吸いだして自分の作品に生かそうと後を付け回します。
 しかし、宗介が隙を見せないことに業を煮やした小説家はいい歳して陣代高校の制服を着込み授業中にアダルトビデオの撮影をはじめます。
 気付かない教師失格の神楽坂。
 しかし、彼女の失態は終わりません。
 狙撃手に狙われたり、血濡れの刃物を下げた薬物中毒の殺人鬼が校内を徘徊したり、下駄箱に忍ばせたラブレターをテロリストの仕掛けた罠だと曲解する戦場育ちで疑り深い戦場育ちで平和な社会の常識が全く存在しない可愛そうな男が今、まさに起爆スイッチへ指をかけていたり、千鳥かなめが世をはかなんで校舎の窓から身投げして自らその若い生命を絶とうとしているのにも気が付きません。



 そんなこんあで宗介は日課となっている女子更衣室の襲撃を行い汚れ無き清純な少女の純潔を思う様散らすと戦利品のパンツをかぶってげへげへといやらしい笑い顔を浮かべて出てきました。
 先ほどからの一連の出来事を見ていた小説家は陣代高校は治外法権であると曲解し、自分も男子更衣室へ乱入、少年たちの青い性を貪ろうとパンツを奪いますがあまりの不潔な臭いに躊躇し寸止め。
 暴走しがちの少年たちの下半身は元凶となった相良宗介に向かいます。
 殺気立った目で股間を押さえながらにじりよる男子生徒たち。
 そして鼻息の荒い男たちに無理やり押さえつけられた宗介は……









 怒った宗介は小説家にさっさと作品を仕上げさせるために「遅筆作家反応爆弾」を握らせ安全ピンを抜いてしまいます。
 この恐るべき悪魔の発明は作家が猛烈な執筆速度で歴史に残るような名作をリリースし続けないと即座に爆発し遅筆作家をいい加減な知識で猛毒を吐き続けるプロ市民と言う名のエセ政治運動家ライターに落ちぶれさせるというものです。
 自分が落ちぶれて新興宗教を騙る人生の負け犬のお抱えライターとなって世の中の不平不満を全て他者のせいにしたてあげ、教祖とそのシンパの自分たちを褒め称える痛々しい提灯文章を執筆するどう考えても人類に不必要な切り捨てるべき要素に成り下がることを恐れた小説家は恐怖のあまり放送禁止になるほどの卑猥な表情になります。
 錯乱した小説家はこのまま生きがいは官公庁への嫌がらせメールとイタズラFAXだけになるよりはと遅筆作家反応爆弾を道行く善良なオートバイ乗りの兄さんに投げつけます。
 爆発する遅筆作家反応爆弾。
 吹っ飛ぶオートバイ乗り。
 千鳥かなめのほうに飛んでいくオートバイとオートバイ乗りを迎撃するため小説家を時速150kmで投げつけます。
 小説家の直撃を受けて爆砕するオートバイ乗り。



 多大な犠牲を出しながらも、あまり反省していない小説家の態度に更生の可能性は無いと判断し、引導を渡すためにクルツに連絡してVTOL機で小説家を拉致。
 アフガンで後発の部隊のために地雷原を歩き回って吹っ飛ばされるというやりがいのある仕事について断筆宣言をしてしまいましたとさ。

2002年5月13日(実は11月27日)
「一説には浦島太郎の老後と言われて居るそうです」
 むかし、むかし。あるところに竹取の宗介と言う若者が居ました。

 ある日のことです。
 いつものように宗介は竹槍の材料を取りに竹林へと潜入しました。
「べつにばくげききをつつきおとすわけではないぞ?」
 ……彼なりに一所懸命考えたジョークのつもりだったのでしょう。
 宗介が埋設された地雷を警戒しつつ匍匐全身で竹林の奥に進むと奥の方がなにやらぼうっ、と光るものが見えます。
 気配を殺して接敵し、正体を確認しようと宗介が近づくとそこには一本の光る竹が生えていました。
 驚いた宗介は大急ぎで一度撤退し、自宅に帰るとすぐに装備を揃えて光る竹の所に戻ってきました。
「なんというおそろしいまねを。なにものかがたけにほうしゃせいぶっしつをしこんだのかもしれない、すみやかにしょちをほどこさねばたくさんのひとびとがしんでしまうかもしれない」
 サラトガスーツ姿にガイガーカウンターを手にした宗介は二重三重に仕掛けられているかも知れないブービートラップに注意しながら光る竹の調査に当たります。
「ふーむ、ほうしゃのうもばくはつぶつのはんのうもなし、きんぞくたんちきにすらひっかからないとは……」
 いぶかしがる宗介、無理も有りません。このような現象は自然に起こり得る物では有りません。なんらかの人為的要因が作用した結果で有るのは疑うべくも有りません。
「いっそのことばくはしょりしてしまうか?」
 宗介がそうつぶやくとびくり、と竹が震えた様な気がしました。
「……? なんにせよ、このままほうちしておくわけにもいくまい。ばくははちくりんのかさいにはってんするおそれもあるからリスクがおおきすぎる」
 竹に含まれる油脂分は大変な高温で燃え上がる上、節が破裂して消火作業中に怪我をしたり、地中に張り巡らされた根を通して別の竹林に燃え移る危険も有るのです。

 仕方なく宗介は周辺に鉄条網と、KEEP OUTと書かれた黄色いテープを張り巡らし、村に戻って危険を伝えました。
 こうして光る竹は山奥で誰も近づくものが無いまま末永く放置されましたとさ。
 めでたし、めでたし。





「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!? 一体、なんですかそのオチはっ、納得出来ません!」
 おや、貴女は大佐殿では有りませんか?
「有りませんか? ぢゃ無いです。折角サガラさんの気を引いて彼の家に転がり込もうと苦労して光る竹の中に潜んで待っていたというのにあんまりです!」
 どうしようもありませんな、諦めてください
「私はこの後並み居る求婚者に無理難題を吹っかけて追い返し、月からの使者の迎えもサガラさんに大嘘吹き込んで撃退してもらって幸せな家庭を築こうと遠大な計画を立てて居たのに! 後、真っ白な大きな犬を飼うとかっ」
 犬までっ!?

2002年5月12日(実は11月26日)
「新ライダーですよよい子のお母さん」
 風邪で食ったものが全部水になって排出されます(挨拶)

 なんでもてれびくんに来年の仮面ライダーの情報が公開されはじめたそうで……
 ブラックボディに真紅のラインが中々いい感じです。
 そういえば龍騎のデザインは「仮面ライダーに似せられないややこしい裏事情」があったとか無かったとか。

 なんにせよ、もうじきタイガとお別れというのは悲しいことです。
(※注:仮面ライダータイガ――英雄とは多くの者のために自分の大事な者を犠牲にすることも厭わない覚悟を持った者。と、言うのをどこでどう勘違いしたのか「とにかく無理にでも犠牲を出したら英雄になれる」と、本気で思い込んでしまったオモシロ人間)
 なんというかはた迷惑なキ○ガイ率が高くて楽しいです龍騎。

 一応毎週ハリケンジャーと龍騎チェックはしてるんですがデラーズ・フリートの方の更新と両方進めるのは大変で中々こっちに手が回らない。
 そういえばガンダムSEED関係で瞬間最大風速が跳ね上がって日系アクセス数があと一歩で1000の大台に上り詰めるところでした。

 多分一回こっきりだとは思いますが(笑)

2002年5月11日(実は11月23日)
「さるかに血風録」
 むかしむかしの事です。
 あるところに一匹の不気味な巨大蟹が居ました。
「しつれいだな。おれはぶきみなどではない」
 蟹の名前は相良宗介。
 ネオキチン複合装甲を身にまとい、単分子カニバサミで彼が怪しいと判断した相手を問答無用でちょん切ってしまうため、村人たちにたいそう恐れられていたそうな。
 そんなある日。
 蟹宗介は村で唯一彼を恐れない美少女から大きな大きなおむすびを貰いました。
 彼の首が甲羅にめり込んでいるのはその際にうっかり失言してしまいハリセンで脳天をはたかれた模様です。
 おむすびを手に意気揚々と凱旋する蟹宗介を物陰から伺う影が……
「おのれ、さがらめ。ちどりからさいこうきゅうのしょうないまいでつくったおむすびをもらうとはうらやましいやつ」
 一目で米の産地まで見抜いたのは猿の椿一成でした。
「む、そういうきさまはキリンのつばき」
「さるだっ、さる!」
「ふむ、それでそのおやまのたいしょうががなんのようだ? ボスざるのけんりょくあらそいならサルやまにかえってからてどうこうかいのれんちゅうとやってくれ、おれはいそがしいのだ。このカバ」
 おむすびを狙う視線に気づいた蟹宗介は猿椿の目の前でおむすびをチラつかせます。
「さるだといっとろうが! きさまけっとうのやくそくをすっぽかしてちゃっかりじぶんだけおむすびなんかもらってくるんじゃねえ! クソッ、だれだこんなところにワナをしかけたやつは! あしにくいこんではずれねえ」
 よくみると猿椿の足には大きなトラバサミが食い込んで居ます。
「つばきよ、ひとことだけちゅうこくしておく」
 蟹宗介はうでぐみをしようとしましたがはさみが危なくてうまく組めないので諦めました
「なんだ? いまこれをはずすからちょっとまってろ」
 かまわずに蟹宗介はつづけます。
「まいにちおなじけいろをつうがくするのはきけんだ。ひによってルートをへんこうしないとまちぶせにあったりそのようにわなをしかけられたりする。セルフディフェンスのきほんだぞ」
「きさまか? きさまがこのワナをしかけやがったのかッ!?」
「ツルよ、これにこりてもうにどとわなにかかるんじゃないぞ」
「さーるー!」
 ぢたばたともがく猿にみせつけるかのごとく蟹宗介は勿体をつけておむすびにかぶりつこうとしました。
「まて、まってくれ! ここにいいものがある。このカキのたねとそのおむすびをこうかんしよう、そうしよう」
「なにやらちゅうかりょうりやでツマミにだされるスイカのたねにみえるのだが?」
 ちなみに種が食べられるのは果肉を食用としない種子用の西瓜で解熱や便秘、滋養強壮に効果が有るそうです。
「どっちでもいい、このたねをはたけにうえるとやがてめがでておいしいスイカがたくさんなるぞ? どうだこれとこうかんしよう。なっなっ」
 炒ってあるので芽は出ません。

 それを聞いた蟹宗介は抜く手も見せずに甲羅の裏側から拳銃を抜き出すと強引に猿椿の口にねじ込み地面に突き倒しました。
「そんないいものをつばきがおれにくれるわけがない、きさまつばきにへんそうしたかーげーべーのあんさつしゃだな?」
 体重を掛けて二層式の大容量消音器を取り付けた22口径自動拳銃を喉の奥に押し込む蟹宗介。
 通常サイレンサー付の拳銃と言うのは“特定の誰か”を暗殺するために用意するもので護身用に持ち歩いたりはしません。
「さあ、しょうたいをあらわせ。なんのもくてきでちかづいた? ひきょうなかーげーべーめ、さっさとはくじょうしないとぜんだんぶちこむぞ?」
 変にやる気満々の蟹宗介。
「もぐおー、もごーっ!」
「そうか、たとえころされてもそしきをうらぎるつもりはないか? みあげたこんじょうだ。そのこころいきにめんじてかんがえうるかぎりむごたらしいせめくをあたえてくるしみにくるしみぬいてからしぬようにしてやろう」
「ふごごごごーっ!!?」
「そういえばいぜんきいたはなしではさるののうみそというのはなかなかのちんみらしいな? さて、どんなあじがするのかたのしみだ」
 生まれて初めて本気の殺意をぶつけられて戦慄する猿椿。
 所詮、実戦派空手を謳った所で本当に命のやり取りを日常的に行っている凄腕の傭兵に太刀打ちできるはずが無かったのです。
 諦観と目前に迫り来る死への恐怖が鬩ぎ合い、顔が引きつり笑いを起こしています。
「なーにやってんのよーあんたわぁー!!」
 突如天空より黒い影が飛来し、轟音と共に蟹宗介の上にのしかかります
「ちどりか、きみはさいきんとてつもなくこえふとったのではないか? ものすごくおもいぞ? 」
「し、し、し、しつれいねっ! これはわたしがいまきているウススーツのせいよっ、カキのきでできてるからけっこうじゅうりょうがあるのよっ!!」
「いいわけはみぐるしいぞ。ひまんはけんこうのたいてきだ、ひごろからせっせいをおこたるべきではないぞ?」
「ちがうっつってんでしょうがこのうすらとんかち!」
 蟹宗介の上にのしかかった臼かなめは蟹の甲羅に浮かび上がった苦悶の表情を浮かべる平氏の落ち武者の顔めがけてストンピングの雨を降らせる。
 この顔に見えるような背中の凹凸が“平家ガニ”の名前のゆえんである。
 ばちっ、ばちーんと火中に投じた栗の実が膨張して爆ぜる様な音を立てて蟹宗介の下敷きにされた猿椿のあばら骨が砕かれていく。
「くの、くのっ。ふぬふぬふぬっ!」

「ややや、やめてください! サガラさんがくるしんでいるじゃないで……ひゃん!?」
 突然現れたかと思うと派手な音を立てて地面にへばりつくテッサ。
「なによ?ウシのフン」
「い、いきなりなんてこというんですかっ」
「ウシのフンにウシのフンって言って何が悪いのよこのうんこ。あんたなんかじめんにへばりついてだれかがあしをすべらせるだけのちりあくたにもおとるうしのクソよ! やーいはいせつぶつー」
「う、ううう、ひどいです。」
「なるほどきょうはやたらときげんがわるいのにべんとうのにぎりめしをたべないでおれにくれたのはべんぴだったのか、どうりで」
「チョス!」
 音速に近い速度で打ち込まれた必殺の貫き手は25mm砲弾をも防ぐ蟹の装甲をたやすく貫いた。
 ひくひくと痙攣する蟹宗介。
 手にしたおむすびは彼の手をはなれころころと地面をころがって地面にあいた穴に転がり落ちました。

「おむすびころりんすっとんとーん♪」
「……?」
 穴のそこから聞こえてくるなんだか覚えのある声に首をかしげながら臼千鳥は蟹宗介の単分子カニバサミを投げ込んだ!
「あーっ! あーっ! あーっ! あーっ!?」
 悲鳴
「なん、ななななな何すんのよこのいじょうしゃッ! あやうくささるところじゃないのよっ! このさつじんき! あくま! かんけんのそうく!!」
 最後のが今ひとつ解らない。
 もう一個カニバサミを放り込んでみる。

 さく。

 静かになった。
 試しに蟹宗介の下敷きになっている猿椿を穴の中に詰め込んでみます。
 穴が狭くて上手く入らなかったので二つ折りにしてみる。
 今度は大丈夫です。
「……あー、一成くんだー、うへ、うへへへ、うふほふへ、きょほ。キョーキョッキョッキョッキョッキョ」
 復活した様です。
 地獄の底から湧き上がるこの世の者とは思えない稲葉瑞樹の笑い声に生物が生まれつき持っている根源的な恐怖を感じた臼かなめは蟹宗介の最後に残された甲羅スーツを剥ぎ取り、中にぎっしり石を詰め込むと穴の上に乗せて塞ぎました。
 後にこの甲羅は“かなめ石”と呼ばれ、地震封じのお守りとして村の人々に親しまれました。

 泰山鳴動して鯰一匹。
「ねずみだったとおもいますが?」

2002年5月11日(実は11月10日)
「苦学生」
 むかしむかし、あるところにおじいさんの一個師団とおばあさんの一個師団が居ました。

「おや、カリーニンしょうさ。あのぼうやはいぜんのふもたろうのときのでまだこりてないみたいですよ?」
「ふむ、やむをえまい。あやまちをくりかえしたぶかにせいさいをくわえるのはじょうかんのつとめだ」

 おじいさんとおばあさんは川へ簀巻きの洗濯へ……俺、大ピンチ。
(SE:どぼーん)





 それはさておき。
 昔々あるところに賢政を敷いて大変栄えた王国がありました。
 賢い政治と言う割には男女とも全員に兵役の義務が課せられていたり各家庭に最低でも一丁の小銃が支給されていたりとなんだか血と硝煙の剣呑な香りが国中から漂ってきそうですがそこはまあ、ご愛嬌。
 
 ある日のことです。
 王様はいつものように国政にまつわる重大な資料に目を通しながらポツリともらしました。
「ふむ、ずいぶんとまえがみがのびたな」
 それを聞いた宰相は言いました。
「……まえがみって、せんぱいオールバックじゃないですか」
 それを聞いた王様は真ちゅう製の眼鏡を持ち上げると不適に笑いました。
「ぐもんだな、ちどりくん。たとえかみがたがどうあろうとまえがみはのびるものだ。ここしばらくかみをきっていなかったのでずいぶんとのびている。ここにりようしをよんでくれたまえ。それからわたしのことをせんぱいとよぶのはよしてもらおう、いまのわたしはこくおうだ。きみもやくになりきりたまえ」
 おとぎばなしの登場人物なので台詞にひらがなが多くて王様もちょっとしゃべりにくそうです。
「はいはい、わかりましたよこくおうへいか。でもなんでわざわざきゅうでんに? じぶんからさんぱつやさんにいけばいいじゃないですか」
 なんだか今ひとつやる気の感じられない宰相が言い返しました。

「そうはいかん、みたまえこのぼうだいなしょるいを。わがくにははんえいしているとはいえ、しょがいこくとのこっこうはおせじにもえんかつとはいえない、今もわがくにのこうだいなこくどとほうふなちかしげんをこしたんたんとねらっているくにもすくなくはないのだ。そのためにもぜいりつをあげてぐんびのぞうきょうをはかりてきたいこくのきょういにそなえねばならない。こっかげんしゅたるものしつむちゅうにあんのんとがいしゅつしてみだしなみをととのえるいとまなどあってはならない。こくえきのためとはいえ、いまのぜいせいにふまんをもっているたみくさもいないわけではない。いいかね、きゅうでんとはおうぞくのすまいであるとどうじにこくせいをつかさどるばであり、またゆうじにはなんこうふらくのようさいとしてしんりゃくしゃのきょういからぐんたいのずのうであるしれいぶをぼうえいするさいごのとりででもある。おうたるものそのばをあんいにほうきすることがゆるされ……

「あー、あーっ! すとっぷ、たんま。おとぎばなしなのになまなましいはなしをしないでください! わりましたよ。さんぱつやをここによべばいいのですね。すぐによびつけます」
「うむ、わかればよろしい」
 そういいつつもせりふをとちゅうでさえぎられた王様は不満げな顔でした。



 「さんぱつやであります。こくおうへいかのちょくめいにより、ただいまとうちゃくいたしました!」

 びし。

 折り目正しい敬礼です。
 王様の使いの者に呼ばれた散髪屋は両足の踵を合わせ、背筋をぴんとのばしあごを引き意志の強そうな瞳は前方の王様を直視しています。
「……なんで、このえきしがさんぱつやをやってんのよ?」
「はっ、じつはじぶんもせんじつらいよりのびてきたかみをきろうとりはつてんにいったところ、みせのあるじがしかくからからはものをかまえたじんたいのきゅうしょにあてがったのでせいとうぼうえいのためすみやかにとりおさえ“しかるべきしょち”をあたえました! やむをえずちがうみせをりようしたところそこでもひれつなあんさつしゃをとらえそのつぎのみせでも」
「あんたはくにじゅうのさんぱつやをびょういんおくりにしたんかい!?」
「このくににはいつのまにかたこくのこうさくいんがひとしれずせんにゅうしてるもようです、そうきゅうにちょうさを!」
「んなわけあるかーい!」
 宰相はどこからともなくとりだした厚紙でできた異国風の武器で散髪屋を殴打しました。
 横っ面をはたかれた散髪屋はくるくると錐揉み回転をしながら執務室が有る宮殿の4階から中庭の芝生に転落し、鈍い音をたてました。



「それではさんぱつをさせていただきます」
 変な角度に首が曲がったまま鼻血を止めるため、鼻の穴に脱脂綿を詰めた散髪屋は懐からギラギラと剣呑な輝きを放つ戦闘用のナイフを取り出して王様の髪をカットし始めました。
「うむ、わたしはまだしょくむがのこっているのでこのままちゅうしょくをとらせていただくがいいかね?」
「かまいません、どうぞ」
 一旦書類を脇にどけた王様は机の上にお昼ご飯を取り出すと食事しながら仕事を再開しました。
「!?」
「うむ、どうしたのかね? わたしはこのままさんぱつをつづけてもらってもかまわんよ、なにぶんいそがしくてじかんがたりないのだ」
「りょ、りょうかいいたしました。へいか」



 王様の散髪を終え、宰相から
「きょうみたことはたごんむように。もししゃべったら……わかってるわよねえ?」
 と、すごまれて随分大目の散髪代を貰い帰途に就く散髪屋。
「おれはたいへんなこっかのじゅうようきみつをしってしまった。このじょうほうはおれのむねのうちにしまっておくべきなのか? それともこくみんにつたえるべきなのか? どっちだ。どっちがこのくにのみらいのためになるのだ!?」
 悩みに悩んだ散髪屋は夕焼けに染まる丘に登ると持っていた折り畳み式のスコップで穴を掘ります。
 なんで散髪屋がそんなものを持ち歩いてるのか疑問に思うところでしょうが軍人のたしなみとはそう言う物、起こり得る可能性に備えて装備を選択するものなのです。
 やがてとっぷりと日が暮れた頃深く深く掘られた穴の底で散髪屋は腹の底からあらんかぎりの声で叫びました。




































「王様の弁当はパンの耳! 王様の弁当はパンの耳! 王様の耳はパンの耳!」

 文字通り一国一城の主ともあろうものが本通りに店を構えるハナマルパンにて一袋30円で販売しているパンの耳を昼食に選んでいるのです。
 全ての富が集まる立場にいながら、自己を厳しく律するために質素倹約を旨とし、決して無駄な浪費はしないのでした。
「おうさまのべんとうはパンのみみーっ! おうさまのべんとうははパンのみみーっ!」
 散髪屋は広く国民のみんなに伝えたかった。しかし、それは許されないことなのです。
 王様は決して私利私欲の為に国民に厳しく務めを課している訳では無いのです。
「おうさまの弁当はパンのみみー! おうさまののおべんとうはパンの耳ー!!」
 


 かくして月日は流れ全てを洗いざらい吐き出してスッキリした散髪屋が穴を爆破して埋めた丘が一面の芦原に変わる……のを待たずに次の日の昼前には全国民の知るところとなっていました。

 実は一心不乱に散髪屋が穴の底で叫んでいるとき近くの木陰でこっそりと一人の少女が散髪屋が入った穴を伺っていたのです。
 トンボ眼鏡にお下げ髪の小柄な少女は挙動不審だった散髪屋をいけないと思いつつ尾行していたのです。
 ふだんの散髪屋なら絶対に尾行をまいたでしょうがその時は考え事で頭が一杯だったのと少女に殺気が無かったせいでうっかり尾行をゆるしてしまったのです。
 
 こうして国民は高い税率にも文句一つ言わないようになり、国はますます繁栄しましたとさ。

 めでたし、めでたし。

(了)

2002年5月10日(実は11月10日)
「どちかというとハルコンネン?」
 ついにHELLSINGの主人公アーカードが使用する巨大拳銃が到着

 
ありがとう大日本技研さん、ありがとうG.K.ファクトリーSHINさん 
 これでフリークスどもを鏖に出来ます。



 
あの疑惑の審判モレノ氏が審判業から身を引くことに。
 さて、審判は神であると言われています。
 これは「フィールド上での神が下したジャッジに選手は逆らえない」ということですね。
 ここが難しいのですがお馬鹿は絶対権力者になるとほぼ必ず自己催眠がかかります。
 そうなるともう、大変。
 どんな理不尽で我が侭で身勝手な真似をしても自己完結で神になっているので全て宇宙の真理に基づいた善行だと本気で思い込んで疑いも抱きません。
 思考にバイアスがかかっているので相手が死ぬか泣き寝入りするか尻尾巻いて逃げる以外の結末を想像できなくなってしまうのですね。
 怖いことですがこうやってHPなんぞを運営してたりすると簡単に誘惑に負けちゃうので自分を客観視する能力は失いたくないものです。



 オマケ
 バスアングラーは本当にバス以外の生き物には無頓着な模様で。
 環境保護を嫌うならナチュラリスト気取りは控えましょう。

2002年5月9日(実は11月5日)
「フライド・グリーン・トマト」
 随分と長いこと自分の私生活に触れていませんがまあそれもいいかなと。
 後、デラーズの方を覗いていない人は解らないかも知れませんがガンダムSEEDのネタバレも毎週更新。



 てなわけで、今月もドラマガが発売されました。
 セイラーとテッサがなんだか良い雰囲気で本気の殺意を覚えた方々ももしかしたらおられるのかも知れません。

 そういう訳で今月のフルメタル・パニック! ネタバレ



 関係の無い話ですが
 バスアングラーは釣り師では有ってもナチュラリストじゃあ無いなあ
 キャッチ&リリースは元来、湖の魚の生息数の調整であるはず。
 で、有るのなら例えキャッチ&リリースにその原因が無くとも増えすぎて他の種類の魚を脅かしかねなくなったばあいブラックバスを間引く義務をバスアングラーは持たねばならない筈。
 

 おまけ
 アンタ本職の諜報員かい
 すげえや、色んな意味で。 

2002年5月8日(ホントは今日11月01日なのですよー)
「かなめちゃんの放置プレイ」
 えー、なんと申しましょうか、いきなり! フルメタル・パニック! が面白くてしょうがない。

 いたいけな幼児たちを憂国の志士として改造してガンホーガンホーガンホーにしてしまう宗介。
 そして漢の浪漫溢れるボンTAくん。



 なんというかかなめがいぢめられると可虐心が満たされます(待てや)

 そういう訳で今月のいきなり! フルメタル・パニック! ネタバレ

2002年5月7日(ホントは今日10月29日)
「ちょっと中に入るにはサイズ的につらいものが」
着装して戦闘は出来ません。

グロック携行させたいのですがお部屋から発掘しないとねー。
 ボン太くん戦線投入♪




 それはともかく。
 あの超有名韓国製恋愛育成ゲームTOMAK(切れ)がついにPS2で発売だそうです……このパッケージデザインは詐欺だと思いますが。
 詳しく説明するのも今更なんですが堕落しきった世界を滅ぼそうとする神様から人類がまだ汚れきっていない事を証明するため天界から使わされた女神様と肉体的な愛より精神的な愛を育もうと言うゲームです。
 嘘は言っていませんよ?
 嘘は




 おまけ
 流石にこりゃ日本人の仕業だろ(汗)
 まあ、どっち陣営でも最下層は足手まといと言うことですね

2002年5月6日(現実の日付は10月24日)
「桜の木の下にはなんか埋まってるそうですよ?」
 ヘルシング外伝がヤングキングアワーズ増刊に連載されております。
 他所のサイト様等を巡っておりますとまだ吸血鬼化していないはずである大尉の尋常ならざる戦闘能力が明かされたことに激燃え状態の様です。

 ま、それはひとまず置いといて「でぶは一食抜くだけで死ぬ」と豪語して前回から延々と食事を続ける少佐ですが、料理の付け合せのザワークラウトどうも博士(ドク)自ら漬けた様です。
 恐ろしい。

 しかもキャベツは自家製だそうです。
 肥料はなんだ、肥料はッ!?
「露助はしぶとい」
「プッ、ククク、ハハハハ」



 メシが不味くなりそうな話は置いといて。
 C32002というイベントで「放課後の1年戦争」という展覧会が開かれたようです(トップページはこちら、あずまんがの部屋)
 いやもう大阪好きにはタマラナイですね「ギャンや」とか。

 おまけ
 世の中には自分で放火してお気ながらヒーローになりすますヤツもいる
 

2002年5月6日(10月15日)
「メガ粒子砲」
 この製品が発するビームに殺傷能力は御座いません。
 ……ちぇ(←人に向けて撃ちたいのか)

 良い時代になったものです。
 攻殻機動隊とかの漫画家、士郎正宗氏と機動戦士ガンダム0083とかのメカデザイナー、カトキハジメ氏がデザインした光学マウス。
 私はトラックボール派なのでマウス使わないけど買っちゃうかも?



 しつこいようですが軍事兵器に転用できません。
 ……ちぇ(もういい)
 いいですな出来ればこれとセットで欲しいところ。

 MS IN ACTION!! マスターガンダム&風雲再起

 どうやら今年の冬のボーナスも簡単に飛んでいきそうです。

2002年5月5日(10月15日)
「どっちが悪役なのやら」
 あずまんが大王のアニメ見ました……
 えー、各地で言われてるようにやはり原作が持つ不思議な間は再現できなかったようで……
 と、言うか滝野智のイビツなハイテンションがちょっと怖い。
 大阪が結構萌え。



 それはともかく。
 機動戦士SDガンダムGジェネレーションシリーズの最新作がまもなく発売だそうです。
 さっそくSEEDの機体が新作Gジェネ・ネオに!?
 どうもこのゲーム無茶苦茶な編成で敵を襲ったり出来るようでターンエックスにドモン・カッシュのっけて一年戦争当事のジオン兵を狩りまくったりできるらしい……
 デニムとかジーンとかスレンダーとか。

2002年5月4日(10月13日)
「メインキャラなのにさりげにその他大勢扱い」
 ガンダムSEED第二話が放映されました。
 ところでガンダムSEEDの感想を書くに当たり、資料にとアニメ雑誌を物色してきたのですが主人公が密かに憧れている同級生の一人、お嬢様タイプのフレイ・アルスターの紹介文



 ヘリオポリスでのキラの同級生。
 この物語のヒロインのひとり。
 典型的なお嬢様タイプ。



 ヒロインのひとり



 これは「アンタその他大勢だから主人公とくっつかないよ!」
 というやおいが大好きなお嬢さん方に対する配慮なのでしょうか? なのでしょうか? なのでしょうか?
 なんでこの娘だけ念押しされてその他大勢扱いなのか非常に気になります。

2002年5月3日(10月6日)
「ツァラストラはかく語りき」
 過労で死ぬかも知れません(挨拶)


 そういう訳でついに当店でもふぁんたじいのコンテンツを設ける事になりやがりました。

 畜生。

 いや、別に荒んでるのは品質がアレって訳じゃなくただただプライベートが上手く行っていないダケなのでご心配なく。
 ブツは知人のβブースト氏から拝領しておりますので品質は折り紙つきです、行楽のお供に、夜寝る前にお子様の発育に宇宙人召還する際にと幅広くご利用になれること請け合いです。
 ではごゆるりとご堪能下され……

 後、掲示板なんかで感想でも書いてくださるとβブーストさんの今後の励みになるかと思いますので、どぞ一つよろしくー。

2002年5月2日(10月5日)
「がんもどきはおでん種」
 というわけでついに機動戦士ガンダムSEEDが放映されました。
 思ったより玩具っぽいデザインのガンダムも格好いいようでひとまず安心。

 コズミック・イラという世紀のガンダム世界ではミノフスキー粒子が無いらしく戦艦は普通に電波妨害を仕掛けたりする模様。
 また、背中の推進器もばおーんと派手にふかすのではなく、コロニー内での運用を想定してか上品にふわっと飛ぶような方式らしいです。

 というわけでデラーズの方で毎週ネタバレ書いて行きます。

2002年5月1日(10月3日)
「殉職」
 今月のドラマガからフルメタネタバレ

 いや、ドキドキハラハラの今回。
 このままミスリル西太平洋戦隊はどうなっちゃうのでしょう?
 気になりますねー。



 ―次回予告―

 ついに年貢の納め時か?
 色事師、クルツ・ウェーバーを追って豪華客船パシフィック・クリサリス号に乗り込んだ地雷女アラストル!
 クルツとのあの情熱的な一夜が忘れられず復縁を迫る。
 鉄面皮の怪力大女に過去を清算させられるのか?
 どうするクルツ?
 絶体絶命の大ピンチ!

 友の危機を救うため、我らが主人公相良宗介が立ち上がる!
「ふもっふ!」
 太平洋上で繰り広げられる新時代の屋内戦闘!
 ボン太くんVSアラストル。
 時代の趨勢を担うのは一体ドチラなのか?
 
 刮目せよ……


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