第14話:明日への出航
≪ハイ、シンでーす。
 でもごめんなさい。今シンはSEED・DESTINYに登場できません。
 また出番がやってくるかもしれないので応援メッセージをはっきりとサンライズに投書してくださーい。≫
 と、言うわけでやはり先々週のは蝋燭の灯火が消える間際の最期の瞬きだったようです。


 さて、今週から新OPに変わったSEED・DESTINYですがのっけからカプ妄想垂れ流し。
 対立を予感させるレイ×ネオやルナマリア×メイリンはまだいいとして見つめ合って微笑むディアッカとイザークに関しては福田夫人(両澤)のご趣味でしょうか?

 先週襲撃しに来た謎のMSはザフト正規軍にしか配備されていない新型MS「アッシュ」ということだそうで虎はオーブからプラントへのお引越しを断念。





らくす「なぜわたくしが」
 そろそろ視聴者も「コイツ殺しちゃった方が世のためじゃ?」とか考えてると思います。






 少なくともザフトから強奪したフリーダムガンダムを背に真顔で言う台詞じゃありませんね。
 そもそも修繕費用はどこから捻出したんでしょう? なんだか黒い金の動きが見え隠れしてます。
 そこへ現れたのはカガリの乳母。
 キラにカガリからの手紙を持ってきました。
 ひとりでに喋る手紙の話では「みなが安心して暮らせる国を作るために非力な代表としてすべきことをする、そのためにユウナと結婚する」と。
 本気で国を憂うなら「18歳の女の子なのに可哀想」などと言われる自分を恥じて政治の世界から身を引くべきだとも思いますが、悲劇のヒロインという役柄に酔ったカガリには通用しません。
 結婚式にかう道すがら、流れるような所作で水割りを作る紫モミアゲ。
 やっぱこいつ安ホストみたいだなあと思いますが、思いっきりいやみな

「諦めちゃっただめでしょ解ってるのに黙ってちゃだめでしょ、その結果何を生み出したか僕たちは良く知っている」
 自分たちが散々黙らずに好き放題した結果生み出されたのが今の世界なので何を生み出したか良く知ってると言うならなら違う方法を考えて貰いたい物です。

 で、結局価値観の違いは武力によって解決すべしとの結論を導き出したキラ達はアークエンジェル(連合の脱走艦)を出航させることにしました。
 フリーダムの時といい、修繕費用はオーブの国家予算をちょろまかしたかモルゲンレーテ社の資金を横領したかの二択かと思いますが、まあ正義のためなら自分の行いに疑いを持つ連中では有りません。
 カメラマンとして職を持ってるミリアリアは別としても、トノムラとサイは何気に戦力外通告を出されたのか仲間に呼ばれていません。
 養母と別れ旅立つキラ。
 キラの養母「あなたのうちはここでわたしはいつでもここにいる。そしてあなたを愛しています。だから必ず還ってきて」
 キラの養父は還る場所が無いそうです。
 きっとマルキオさんがテツ・ヤマトからカリダさんを寝取ったんでしょうね。



 婚約者を略奪するとなればもう、この人をおいて他にありません。
 エキスパートであるキラ・ヤマトはで式場に乱入。
 警備していたM1アストレイになんら警告もなしに発砲、破壊されたアストレイの破片が出席者の上に降り注ぎます。
 逃げ惑うオーブ国民、ビームライフルの攻撃で赤熱した破片が手に、足腹に背中に突き刺さります。
 一瞬にして結婚式場は阿鼻叫喚の地獄絵図。
 プラントからアラスカ洋上まで3日で到達し、そのまま空中戦を行える総重量70tの機体を動かす推進器の輻射熱は数秒で逃げ惑う国民を焦がします。
 血と焼けた人間の匂いが立ち込める清算な結婚式場に降り立つフリーダム。
 キラは逃げようとする国民を正確無比な射撃で一人、また一人と撃ち殺します。
 怯えるセイラン、確かに嫌味な野郎で安ホストですが、少なくとも国を行く末を案じての婚姻であってキラにここまでされなきゃならないほどの悪事を働いた覚えはありません。
 カガリの影に隠れるセイラン、しかし、正義の理想に燃えたキラには理屈など通用しない!
 自由と平和と正義のためにカガリもろともセイランを握りつぶそうとします。
 逃げるセイラン、フリーダムに握り締められるカガリ。
 フリーダムは反対の手でもぎ取られてしまいました。



 逃げるフリーダムに追いすがるザフトの新型MS・ムラサメ。
 なんとなくカガリが議長にザフトの新型MS(くどいようだが名前は知らん)を見て「こんな物があるから戦争が無くならないんだ!」などと激昂して宴会部長に奇麗事はアスハのお家芸などと馬鹿にされてますが、やっぱり奇麗事でオーブも戦争に備えて軍備拡張していたようです。

 ムラサメはフリーダムに停止するように勧告しますが当然キラに理屈は通用しません。
 問答無用で真っ二つに斬られ墜落するムラサメ。
 哀れパイロットは海の藻屑と消えました。
 カガリの首なし死体を握り締めたフリーダムはアークエンジェルに帰艦、オーブからの追撃を避けるためアークエンジェルは水中へと……いつのまにバラストタンクつけたんでしょうね?



 逃げるアークエンジェルをまじめに追わないオーブ守備隊護衛艦艦長トダカ一佐。
 カガリの首なし死体と世界を頼むとか奇麗事言ってますがこの男、ミネルバがオーブの領海出て行った先で連合に襲撃したとき、自分達意のことを恩知らずだなどと自重しており一見、良い人に見えますが……

 ご存知のとおりオーブは2年前連合に敗戦しており、あの国が「オーブ連合首長国」として存在できるのはあくまで連合の政治的判断によるものです。
 トダカの階級が一佐ということはやはり二年前にも軍人だったのでしょう。
 解りやすく言うとこの親父、連合のオーブ侵攻の際、まともな抵抗もせず速攻で連合軍の上陸を許した無能軍人の一人です。
 さらに言うとトダカ曰く「地球を救ってくれた恩人」であるザフト軍はとっくに最新鋭MSでオーブ本土に潜入し、戦闘行為を行っています。




 ただの税金ドロボウですね。このおっさん。

 何はともあれ、結果的にオーブにとってザフトは信用のできない敵であり、カガリは結局紫モミアゲが前回言ったとおり国と国民を置いてアスハの名とともに出て行ってしまいました。

 こうしてオーブは武装したプロ市民をめでたく厄介払い。
 今後、マリューの事は地球市民海賊キャプテン・バイコックと呼ばれることでしょう。
 

TOPへ