第10話:父の呪縛

 先週のあんまりな扱いで流石にこれ以下は無いだろうと思っていたら甘かった。
 今週、我らが主人公、シン・アスカの出番は壁を殴って「くそー」アバンタイトルや回想シーン含めても10秒ちょっとくらいしか出ていないようです。
 やはり名前がウルトラマンダイナみたいなのが悪いんでしょうか?



 さて、今週のお話。
 辛くも連合の核攻撃を退けたプラント。
 しかし、別に連合も月からプラントへワープしたわけでもないんですが、何故か政府は避難勧告も出さなかったそうで、その対応の不味さを責められます。
 町で、路上で公園でプラントのありとあらゆる場所で声高に糾弾されるデュランダル最高評議会議長。
 どうやらプラントではプロ市民が大量生産されてる様子、今から戦争で住んでるところから木っ端微塵にされるかも知れないという危機的状況で市民が昼間っから天下の往来で政府に不平不満を声高に叫べるとはのんきな物です……そんなだから避難勧告も出してもらえないのかも知れませんが。
 
 
 この危急存亡の折に事情が全く飲み込めてないアスラン。
 議長に連合による核攻撃を知らされ、姑息にも自分の父親を大罪人に仕立て上げドサクサにまぎれて自分の罪を無かったかのように振舞います。
 父親がイカれた独裁者だったということとご自分が売国奴だと言うことを相殺して英雄に成り下がったクズは言うことも違います。
 親父さんが追い込まれなかったら、彼はどうやって罪を逃れるつもりだったんでしょう?
 今更のように自分がアレックス・ディノではなくアスラン・ザラだと正体を明かすアスラン。
 議長にしてみれば、そんなクダラネェ事をわざわざ明かされても困ると思うんですが、アスランにしてみれば今まで正体を隠し通してきたきたつもりなんでしょう。
 もしかしたら自分のことを魔法少女かなんかだと思っていたのかも知れません。
 議長にしても折角のカモを手放すのは惜しいと思ったのかあくまでパトリック・ザラも最初から間違ったわけではない、テロリストが行き場のない思いを正当化するためにザラ議長の言葉を利用しただけだと。

 ちゃっかり「行き場のない思い」は華麗にスルーしちゃうデュランダル議長、相変わらずクライン派は相容れない主張をする層の都合はお構い無しにする体質らしいです。
 自分の支持層じゃ無いからと言ってそういう態度は為政者として問題あるかと思います。
 一見まじめなんですが、死人に全ての罪を被せて自己保身に走ろうと密談を交わす二人の所に突如紛れ込む女の股間。

 ちなみにここ、笑うシーンという訳ではないようです。
 どう考えても人を説得するつもりとは思えない扇情的なコスチュームに身を包み突然、不法に電波ジャックを行ったのは例のピンクプロ市民。
 ざわめくプラントの善良な市民にたいして、ピンクプロ市民(ミーア)は戦争を回避するように説得します。
 額でぬらりと輝く凶器のトゲが4本から5本に増え、より殺傷能力が高そうな禍々しいデザインとなって黄泉帰った姿に恐れおののく市民。
 逆らったらきっとあれを投げつけられるに違いありません。
 忍者です、くのいちですよ!? 手裏剣しゅっしゅっしゅっしゅしゅですよー。

 ピンクプロ市民(中はミーア)の恐ろしい姿に命の危険を感じた市民は必死で褒め称えて怒りを静めようとします。
 何しろ過去、彼女に逆らって生きてた者は皆無、粛清されるのが嫌なら従うしかありません。
 ま、もっとも昼間から仕事もしないで同じ時刻に図ったようにTVの見られる場所でデュランダル議長を糾弾してたのが急に治まったんで、この人たち世論誘導のためにプラント政府が雇ったサクラの可能性も高いんですが・・・
 あんまり想像したくないんですが、これが素で本気だったとしたら未だについてくる彼女のファンってピクミンとかと変わらないと思います。そして食べ〜られ〜るぅ〜♪



 とりあえず終戦から2年で完全に主体性を失った依存性の強すぎる愚民など放って置いても間違いなく自滅の道を突き進むと思います。



 アスランはなんだか良く解らない理由で新型機のセイバーガンダムを受領。
 思いっきり議長が独裁してるんですがこういうのは許されるんでしょうか? 少なくとも議長とアスランにパトリック・ザラを責める資格は無いと思います。
 気になるのはアスランが新型ガンダムを手に入れたためただでさえごく僅かな宴会部長の出番が真剣に無くなっちゃったりしないかということですが・・・

 セイバーを受け取ったアスランはミーアに無理やり食事に誘われます。
 やたらと、オーバーアクションなのと人相風体の印象の悪さのせいかどうもアスランを騙す為に演技をしているという疑いが拭い切れません。
 まあ、地べたを跳ね回ってたハロを高級レストランのテーブルに置くような不衛生な娘なんで育ちが悪いのは間違いないでしょう。



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