第4話:星屑の戦場
インパルスという名前を聞いて何かを思い出さないでしょうか?
そう、航空自衛隊の曲芸飛行チーム「ブルーインパルス」です。
アーモリーワンでの進水式の航空ショーのために用意された式典用MSのためインパルスは弱いのです!
 航空ショー用機体なので発進時もバラバラで出てきて敵の眼前で合体しますしコアスプレンダーはキリモミ回転で飛んできます。
 新型なのに明らかに旧型にすら劣る性能なのは航空ショー用なので戦闘向きじゃ無いのです。
 エクスカリバーを頭上で回すの無駄な見栄切りも式典用で合体から着地するとオートで動くようになっているからでしょう。
 スティングが「新型は3機だけのはず!?」と驚いていたのもインパルスは廃品を集めてミネルバの進水式の為に組み上げられた機体なので新型では無いのです。
 ですからエクスカリバーも廃物利用で脆いから簡単に折れちゃうんですね。
  きっと毎回切り離されるミサイルポッドやシルエットフライヤーの機首部分は日光で生分解される成分で出来ているのでしょう。



 それはともかく。
 奪われた3機のガンダムを追撃する主人公たちご一行。
 デブリ帯に逃れた敵を追いますが案の定待ち伏せ。
 敵艦ガーディ・ルーが小惑星に砲撃、ミネルバに降り注ぐ岩塊……降り注ぐぅ???





 なにやら、見てはならないものを見てしまった気がしますが…あの規模の小惑星に岩塊引き寄せるほどの引力ですかー。

 もう、なんだか宇宙戦艦ヤマトの時代にタイムスリップしたような古典的宇宙戦争を見せられ(犬走ってるし、四本足で)てる頃ミネルバは降り注ぐ岩塊に押しつぶされ大ピンチ!・・・・泣いてもいいでしょうか?



 しかし、アスランが対応策を提示、危機を切り抜けますがよくよく考えれば今回の事件、過去に二度もガンダムを盗み出すというガンダム史上最低に手癖の悪い奴が、偶然ミネルバに乗り合わせてるという怪しすぎるシチュエーションなんですが案の定、副長は不満げです。 
 普通、こいつ(アスラン)が裏で手を引いてると思うよなあ?

 それにしても奪われた3機のガンダムですが、今週はメイリンがカオス、ガイア、アビスと未だに一まとめです。
 インパルスなんか一機だけでも分離したパーツごとに名前呼んでもらってるのに不公平ですね。



 そして戦闘終了後。
 一緒に出撃したジンRが撃墜された時、パイロットの名前をいちいち叫んでいたはずのルナマリアは和気藹々とシン達と戻ってきました。
 しかし、彼女を責めてはいけません。
 この作品はガンダムSEED、くどいようですが端役に人権など求めてはならないのです。
 酷い言い方では有りすが彼らはコスミック・イラにおいては死んで当然の人たちなのですから。
……現実には今週から脚本が二人に増えてるので、戦闘パートの時に仲間の死に遭遇しても、戦闘終了後のパートを受け持った脚本家は華麗にスルーしちゃったというのが真相でしょう。



 一方、アスランは過去に自分以外の誰かが殺していった人たちに想いを馳せ、戦争が生み出していく悲しみの連鎖に……なんでこの男が被害者ヅラしてるのか良くわかりません。
 この雑な繊細さがSEEDキャラの魅力と言えます。
 今度から自分が殺めた人の事も思い出してあげてくださいね?

 それにしても、アスランの回想でまたニコル死んでるのですが、製作スタッフは彼のこと何十回殺せばいいのでしょうか?
 もはやアニメ界の福本清三状態。
 
 そうこうしてる間にユニウスセブンが地球に向けて落下を開始。
 新型機の強奪、プラントの破損、軍事施設の壊滅的打撃、兵士の死亡と強奪部隊の取り逃がしと来てこの大事件。
 戦時下の独裁政権ならともかく、連合と相互理解を深めようという時代にこれだけ色々起きたら議長が更迭されやしないかとちょっと心配です。









 おまけ。
 主人公、シン・アスカの撃墜スコア未だに
 人と地球に優しい環境ガンダム。それがインパルス。
 愛・地球博にバンダイから出展されないのが悔やまれますね。



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