第3話:予兆の砲火
 敵に奪われたガンダム(名前解らず)に穴を穿たれ空気が漏れ出すプラント・アーモリーワンを尻目に国家元首を筆頭にわれ先にと逃げ出す新造艦ミネルバ。
 おそらく今頃、誰も穴をふさぐ気の無いプラントでは皆が窒息死していることでしょう。



 その頃、主人公達はフラガの兄さん(すでに私の脳内では決定事項らしいです)と交戦中。
 前回、あれだけいた敵味方のMSが一機も周囲に誰も居ません、おそらく連合・ザフトともメインキャラが活躍しだすと敵味方とも自動的にMSが自壊して塵と化す極悪なシステムなのでしょう。恐るべしユニウス条約(そんな条項は多分無い)
 少なくともフラガの兄さんが撤退した時にも味方のMS収容せず一目散に艦は逃げ出しましたし、奪った3機のガンダムさえあれば他の部下はどうでも良いのは間違いありません。
 仕方ないですよね、SEEDですから。



 追撃を続行する戦艦ミネルバの艦内では艦長がごくごくさりげなく自然な感じで「この艦には連絡用のシャトルとか脱出艇とか無いので撃沈したらみんな宇宙の藻屑で〜す♪」みたいな事を議長に暴露。
 知らない間に退路を絶たれていた事に気づいた議長は慌てる訳にもいかず、冷静なそぶりで承諾します。
 これによってアスランやカガリも否応無く主人公達に同行しなければならなくなりました。
 なんという見事な囲い込みでしょう。
 帰れないので物語の表舞台から引き下がれないのです!!





 ……ザクに乗ってさっさとプラントへ帰れよ、VIPなんだからさ。



 それはともかく。

 オーブ、プラント共々、国家元首が本国から行方不明のまま強奪されたガンダムを奪還するためミネルバは追撃に向かいます。
 同じ頃敵の艦では、なにか変なカプセルの中でヂヂリウムを放射されてるみたいなガンダム強奪犯の3人。
 なんかブロックワードを使われた云々とかもう、どう贔屓目に見ても実戦に使いようの無い欠陥人間みたいなんですが、この世界では盗んだガンダムでいきなり大気圏突入しちゃったり信頼性とかどういう風に捕らえてるんでしょう?
 何はともあれ、強奪された3機のMSの名前がようやく判明しました。
 パソコンの画面に表示されたデータが1カットづつ。

 一方、デュランダル議長に艦内を案内されて新型の機体を(※注:勿論軍事機密です)見せてもらったカガリは何をトチ狂ったのか「こんなものが有るから戦争が起きるんだ」とか寝ぼけたことを言い出します。
 2年ほど前、ゲリラをやったり、宣戦布告も無しに連合とザフトに多大な損害を与えた謎の武装集団に加わって居た過去を彼女は忘れたのでしょう。

 そんなやりとりを聞いていた主人公のシンは「てめーの親父がワケの解らんキチ○イの盗んできたガンダムをオーブ領内に迎え入れたおかげでこちとら家族皆殺しじゃ、今更何を善人ヅラしとるんじゃ、お前ら子々孫々まで祟ったろか?」みたいな事をやんわりと優しく諭してあげました。
 SEED世界の血の掟「メインキャラに意義申し立てをしたものは事の善悪に関わらず」に真っ向から歯向かってしまった主人公の運命やいかに!?



 いよいよ追撃も本格始動。
 颯爽と出撃する……斬新なデザインの機体とインパルス。
 確か今回になってやっとあの斬新なデザインの機体の名前が呼ばれてた気がしますが、どうも私の深層心理が記憶することを拒んだようです。
 なんなんでしょう? あの見たことも無い足の動力パイプ???

 そして颯爽とコアスプレンダーで出撃したシンは同じく颯爽と出撃したチェストフライヤーと颯爽と出撃したレッグフライヤーと颯爽と出撃したシルエットフラヤーが颯爽と……このドン亀。

 どうやらこのガンダム艦内で合体できないみたいなんですが、気軽に主人公がガンダムごと家出してヒゲのおっさんとその愛人に乞食みたいに食い物を恵んでもらったりするのを防止するシステムなんでしょうか?
 ミネルバの目前で合体するのにカタパルトが必要な理由も今ひとつ解りません。
 前作でもフリーダムがカタパルトで出撃した直後にエターナルの目前まで舞い戻ってリフトオフされたミーティアと合体してましたが……



 カタパルトの存在意義って……何?



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