2002年7月3日
「釈放」
 というわけで先日見事囚われの身となったカオスウルトラマンこと被疑者の青年(21)ですが大人しく塀の中でくすぶってるカオスヘッダーでは有りません。
 防衛軍とEYESが合同で宇宙の奥深くに収監されているカオスヘッダーに引導を渡そうとしているのを事前に察知。
 反撃に出たカオスヘッダーは鏑矢諸島の罪も無い怪獣(一部そうでないのも居ます)を先導して「カオスヘッダーを守る会」を設立、数に物を言わせて告訴を取り下げさせようと画策します。
 EYESの基地に進入したカオスヘッダーは今までのコスモスの活躍は全て狂言であったと陳述書を提出。
 怒ったコスモスはまたもや何処からともなく湧いて出てきてカオスヘッダーとの最終決戦に挑みます。
 宇宙空間にカオスヘッダーの変身したカオスウルトラマンカラミティを連れ出して説教するコスモス。
 それにたいしてカオスヘッダーの反論は「俺様がルールだ逆らう奴には鉄建制裁を食らわせてやる」ともとれる傲岸不遜でなおかつ甘っちょろい理論を展開。
 さらに、たくさん居ても一つの意思で動くと主体性と個性の無さを主張、ひょっとするとカオスヘッダーはたくさん居るように思えても全部一人でがんばっていたのかも知れません。
 そうやって無理矢理星の生態系を捻じ曲げておきながら「その星のために犠牲は必要なこともある」と居直って暴力を肯定しだすカラミティ。
 そのくせ会話がかみ合わないとなると、人間のおかげで憎しみを知ったためコスモスを殺すと相手に対する思いやりなどカケラも無い新たな価値観をぶち上げ、コスモスの口を塞いでしまおうとするカラミティ。
 普段使い慣れない脳みそを今更酷使しても無駄だということを悟った二人のウルトラマンは最も原始的な肉体言語による解決を選んでしまいます。
 そんなウルトラマンの元に現れたのは次週からウルトラマンネオスが始まるにもかかわらず、未だにライブマン再放送の夢が棄てきれないヒウラキャップ。
 カオスウルトラマンカラミティに攻撃を仕掛けますがなんだか自分の名前に似ているネオスを放映したいカオスウルトラマンはヒウラに攻撃を仕掛けます。
 しかしコスモスは月に罠を仕掛けてあったとしか思えないほどわざとらしい展開で地中にあるカオスヘッダーの苦手な鉱石でカオスウルトラマンカラミティを捕縛。
 苛烈な取調べでついに自白させてしまいます。
 これを見ていたカオスヘッダーの所属事務所は逮捕は不当、自白は共用されたもので信頼性が無いと一気に月までテレポートして総攻撃を開始、コスモスを激しくなじります。
 しかし、ヒウラの横槍が入りカオスヘッダーの親玉は闘争、コスモスは力尽きて倒れますが、事件は終わったように見えました。
 
 しばしの平穏の後、厚顔無恥なカオスヘッダーはまたもや人類粛正のため地球に降臨、無神経に暴力を振るって我が物顔で暴れます。
 パワーアップしたカオスヘッダーに攻撃を浴びせるEYESですがカオスヘッダーには周囲の非難の声もどこ吹く風。
 そこに駆けつけた鏑矢諸島の海獣たち。
 海獣たちは泣き落とし作戦を展開してカオスヘッダーの説得に当たりますが怖いコスモスが居なくなったカオスヘッダーはすき放題暴れて回ります。
 傷つき倒れながらも説得を続ける海獣たち。
 その心に打たれたのか力尽き倒れたはずのコスモスは光合成を始めて変な鉱石から発芽、あっさりと復活してしまいます。

 ヒウラ隊長率いるEYSは何か裏があるのかついさっきまで人類虐殺に勤しんでいたカオスヘッダーをコスモスや海獣たちと同類扱い。
 家畜の肉は平気で喰らうくせに全ての命を守るとか偽エコロジストぶりを発揮します。
 調子に乗ったコスモスはカオスヘッダーに洗脳光線を照射、このままでは周囲に悪者扱いされてしまうと恐れて形だけいい人っぽく変身、上っ面の調子を合わせます。
 そんなカオスヘッダーの態度に本気の殺意を燃え上がらせたコスモスは言葉巧みにカオスヘッダーを誘導、宇宙のどこかにあると言われる体育館裏に連れ去ってシメてしまいます。



 今回の騒動ですっかり人間不信に陥ったコスモスはてめえらのケツくれぇてめえで拭けこの洟垂れ餓鬼! と棄て台詞を残して地球を見捨ててしまいます。

 ようやく起訴猶予で釈放されてTVの前に姿を現したムサシ隊員。








































 誰なんだかさっぱりわからないほどの芥子粒のように小さいその姿が今回の騒動は彼の人間的小ささによるヒーロー気取りが原因だというスタッフの怒りの声が聞こえるようでした。





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