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 行き倒れの方を拾いました。

 お名前はヤン・ジョンギュ。
 なんでも韓国人だそうで、日本へはお仕事で来日したそうですが、ヘリコプターで東京湾上空に差し掛かったところ、突如イタリア人の上司に戦力外通告を出されて高度300mから海に蹴落とされたそうです。
 
 必死の思いで港に泳ぎ着いたところを、丁度運良くコンクリート詰めのドラム缶を東京湾へ沈めに来ていた父の部下に救助されたと言うことだそうです。

 仕事もクビになり不慣れな東京でひとりぼっち、おまけにビザはおろか旅券も所持していないという惨憺たる有様。
 我が社の経営も相変わらず厳しく、社員の三度の食事もままならぬ状況ですが、流石に見捨てるのは偲びありません。
 
 丁度先日鉄砲玉要員に空きが出来ていましたのでヤンさんに杯を下ろすことにしました。

 なんか異様に間違ったやる気を出してくださってますが……

 本気で怖いです。

 なるべく早急に日本最悪の極悪武闘派暴力団英国国教騎士団へるしん組にカチコミに行ってもらおうと思います。
 


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 林水先輩に5,000万円の婚約指輪を頂きました。



 どうやら敦信さんは緊張のせいか、宝石を指輪に加工するのを忘れてしまったようですが、普段は冷静なあの方もやはりこういうときは少々慌てたりするようです。

 所で、この宝石ですが、以前高校の南側に有る通称『はずれの林』に父の会社への上納金を滞らせ、あまつさえ私の未来の旦那様(カウントダウン開始)へ色目を使おうとした阿久津万里さんを埋めちゃった時に偶然発見したものです。
 その翌日、なにやら林のあちこちが掘り返されて、桜の若木と大きなチェーンソーを抱えた用務員さんがひっくり返って居たときには正直肝を冷やしましたが今日まで発見されていないところを見るともう大丈夫。
 用務員さんが植え直した桜の木もスクスクと育っています。
 もう少し桜の木が育てば恐らく阿久津万里さんが見付かることは完全に無いでしょう。
 桜の木の下には死体が埋まってるとは良く言ったものです。

 それから数週間後の今日、早朝のうちに如何にも敦信さんが興味を惹きそうな場所にちょっとこれ以上ない程わざとらしい露骨さで設置。
 筋書きどおりに敦信さんが私にプレゼントしてくださいました。

 意気揚々と帰宅すると、父の会社が相変わらず巧く行ってないらしく。社員の方たちが餓えと渇きに苦しんでいました。
 この飽食の時代、豊かな日本で飢餓に苦しむ人々が居るとは、一体日本の政治はどうなっているのでしょう?


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 今日の美樹原組のシノギ。
 ボブJr.さんを香港に売り飛ばしました。






































































































 どうやら相方のフランさんに愛想を尽かされたみたいです。
 恐ろしい事ですね。

 フランさんに売り飛ばされたボブJr.さんは香港でダルマさんのアルバイト。

 大変そうですが頑張って下さい。