| ２００２年８月１１日 「喉元過ぎれば熱さ忘れる」 |
| コスモスがカオスヘッダーと駆け落ちしたため、ムサシは傷ついた心を癒すため宇宙の孤独な一人旅に。 かつて自分が恩を売った怪獣にコナをかけるため幼い頃からの夢であった宇宙飛行士に転職し、怪獣の元へと向かいます。 するとそこには悪いひもに騙されてボロボロになるまで貢がされた怪獣が。 怪獣が守護するかつては遊星も今では荒廃して見る影もありません。 驚くムサシの前に突如遊星を砂漠の星に変えてしまった怪獣が現れます。 生物が自分に都合のいいように環境を整えることを「悪」だと断定する狭量なムサシ。 怪獣を見た目で悪者扱いしちゃいます。 もしかすると怪獣の造形がそこはかとなくガメラを彷彿とさせるのはうがった見方なのでしょうか？ 怒った怪獣はムサシを襲撃しますがそこへタイミングよく現れたのは地球人の相手に嫌気がさして逃出したウルトラマンコスモス。 相変わらずムサシと融合していない劇場版では理不尽な強さを発揮して怪獣を惨殺してしまいます。 地球に帰ったムサシの元に父親からのビデオメールが届きます。 どうやら警察官だった父親は定年後、北海道で牧場を経営しているようです。 人類を数十万単位で虐殺するカオスヘッダーの命さえ守ろうとするムサシですが食肉用の牛は「守るべき全ての生命」に分類されない模様です。 コスモスに逃げられ、目当ての怪獣は涅槃に旅立ち、父親には構ってもらえないムサシ。 仕方なくムサシは幼馴染の結婚式を冷やかしにサイパンへ向かいます。 ＥＹＥＳに居たときは怪獣とばかり遊んでいたため久しぶりに人間の友達と出会うムサシ。 しかし、所詮は人間と相容れない価値観を持ち合わせるムサシは友人の結婚式を素直に祝福できずに半魚人女の幻覚に萌えてしまいます。 幼馴染にバカにされるムサシ。 怪獣やウルトラマンがあたりまえのように存在する世界で半魚人見ただけでうそつき呼ばわりされる信用の無いムサシ。 幼馴染の一人である女の子はそんなムサシを哀れに思って海に居る怪獣を紹介しようとします。 社会不適合への道をまっすぐに邁進するムサシ。 しかし、現れた怪獣はすでにコスモスでも無ければＥＹＥＳでも無いムサシなど利用価値が無いからと顔を見るなり襲い掛かります。 発見されホテルにつれて帰ってもらったムサシは少年時代に世話になったキドが隊長を勤めるチームＳＥＡの使いっぱしりになってしまいます。 ＥＹＥＳと違い海の怪獣だけしか保護しないＳＥＡですがこの際仕方がありません。 何しろ彼が大人になってからの人的財産は皆無。 少年時代に培った細くやわいコネに必死ですがり怪獣保護にいそしむことで自分のアイデンティティの確立に腐心するムサシ。 そんな時件の偽ガメラがサイパンを襲撃、そこに現れたのは先ほどムサシを殺そうとした海の怪獣でした。 実はこの怪獣、不法入国して無断で海底に建国している宇宙人が操る生物兵器だったのです。 しかもよりにもよって宇宙人は結婚式のときにムサシが見た幻覚と思われていた半魚人女でした。 ムサシたちチームＳＥＡを自分たちの本拠地につれて帰る半魚女。 そこでは行方不明になったまま忘れ去られていた幼馴染の女の子が宇宙人と結託して惑星を緑で埋め尽くし、原始の状態に戻そうと策謀をめぐらせていました。 感心してムサシ達が宇宙人の侵略拠点を見物していると怪獣を操ってムサシを抹殺しようとした張本人の宇宙人が登場。 いきなり「地球人は利己的だ」などと罵り攻撃を仕掛けようとします。 不法滞在宇宙人がなんか言ってます。 しかも生物兵器持ち込んでますこいつら。 こうして喧嘩上等の密入国者はひとまずそっとしておいて地上に引き返すムサシ達。 なんとか地球人と仲良くしたいと願う宇宙人の女はムサシ達の真似をしてシャンパンを掛け合って楽しんでます。 一人で…… それを見た宇宙人男はムサシに変な性病を感染させられて脳みそが溶けたと勘違いしてしまい、再度抹殺を図ります。 しかし、ムサシの腰には銃が。 お馬鹿宇宙人にムサシは一旦相手に銃を向けますが、この程度の小物ならいつでも消せると侮り銃をおろして挑発します。 ムサシの真摯な瞳の奥に剣呑な輝きを察知した宇宙男は命の危険を感じ、心ならずもムサシの軍門に下ってしまいます。 宇宙男は涙ながらに自分たちの星を滅ぼした偽ガメラから地球を守るバリヤーの設置に協力します。 突破されました。 考えてみればそもそもこの連中は偽ガメラに一度滅ぼされてるのですから太刀打ちできるはずは有りません。 不法滞在宇宙人を追って地球にやってきた黒い霧に包まれた何者かに操られた生体兵器の偽ガメラは自身の体をミサイルと化し特攻を仕掛けてバリヤーを突き破り地球に総攻撃を開始します。 生体兵器の偽ガメラを仕留める為、迎撃に向かう防衛軍。 瞬殺されました。 劇場版一作目やＴＶシリーズと違って足を引っ張って事態をややこしくしないだけ物凄い進歩です。 防衛軍が全滅した頃を見計らってようやくムサシのかつての仲間チームＥＹＥＳが登場。 どなる防衛軍の参謀「何しにきた！？ 怪獣保護組織の出る幕では無い！」 防衛軍すでに全滅してます。 ヒウラも負けじと叫びます「今まで一緒に戦ってきた仲間の力になりたいんです！」 怪獣保護をしてたことは忘れたようです。 その言葉に心打たれた防衛軍の参謀はヒウラに告げます。 「解った、だが足手まといにはなるなよ！」 防衛軍居ません。 案の定この後防衛軍の残存兵力が作中に出てくることはありません。 結局劇場版１作目からＴＶシリーズ、劇場版２作目とシリーズを通してただの一回も役に立たなかった防衛軍。 有難うさようなら。 さて、怪獣保護を忘却の彼方に追いやった怪獣保護組織も自分たちと同じ操られた生体兵器の攻撃も通用しない偽ガメラは調子に乗ってノリノリで街を破壊していきます。 このまま偽ガメラの蹂躙を許していては松竹的にも円谷的にもイケナイ！ どんな凶悪な怪獣でも必死に救ってきたムサシですが偽ガメラは別です。 妄想の中で半透明スケスケコスモスに偽ガメラを蹂躙させるムサシ。 自分を捨てて凶悪侵略細菌群体と手に手を取り合って逃げたコスモスを呼びつけます！ カオスヘッダーにフラれて独り身だったコスモスは突然呼び出されてご機嫌ナナメ。 火の玉に包まれ地球に降り立ったと思いきやそのままムサシを巻き込んで焼殺！ 何十万人もの地球人を無為に鏖殺したカオスヘッダーでも 空中から襲い掛かろうとした偽ガメラもコスモスから起ち昇る謎の光芒に包まれ、見る見るウチに灰と化していきます。 哀れ何者かに操られていた可哀想な偽ガメラは情け容赦ない慈愛の勇者によって殲滅。 ついに親玉の侵略怪獣が姿を現しました。 一応義理で怪獣の説得をするコスモス。 しかし、力づくでゴリ押し」しようとするコスモスに反発した侵略怪獣は、同じく力で対抗しようと意固地になってしまいます。 圧倒的な実力でコスモスを翻弄する侵略怪獣。 劇場版では優しさを忘れ、侵略怪獣の子分をいたぶっていた報いを受けるときが来ました。 コスモス絶体絶命の大ピンチ！ の割にはかなり余裕がありそうですが…… その時突如なんの脈絡もなく現れたのは物語冒頭にわざとらしく顔を出していたウルトラマンジャスティス。 どうやらコスモスは新しい仲間を見せびらかすためにわざとピンチになっていた様です。 さっそくジャスティスに怪我を治してもらいコスモスは反撃。 怪我さえ治してもらったらすでに用済みとジャスティスの足を掴んでグルグルと超高速でブン回し敵に投げつけます。 ボールはトモダチなどとのたまって蹴飛ばすのはまあ、相手がボールなので別に問題は無いでしょうがトモダチをボール代わりに使うのはちょっとなんだかなあと思います。 しかし、コスモスの理不尽な強さに逆らえないジャスティスは泣く泣くコスモスの言いなりになって怪獣退治。 カオスヘッダーを許したせいで人生の辛酸を嘗め尽くしたらしいコスモスは同じ轍は二度踏まぬと侵略怪獣を見事完・殺!!! とは言えこのままでは流石に慈愛のウルトラマンの肩書きに偽りがあると思ったのかコスモスは大サービスで破壊された街を再生。 自分で出来るならジャスティスに傷を治してもらう必要は無かったようです。 ついでに勢いで焼いちゃったムサシも再生。 環境再生技術が失敗に終わり後は滅ぶだけだった不法滞在宇宙人のプラントにも内緒で光線を当てて成功したようにみせかけ、言葉巧みに宇宙に連れ出して始末してしまいます。 こうして平和の戻った地球。 何しに出てきたのか解らないうちに全滅させられた防衛軍はどうやらコスモスも再生する必要は無いと感じたようでした。 |
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