2001年7月25日 「強き者こそ心は優しい(虐殺モード)」 |
さて、ムサシ少年の呼びかけに応え我らがウルトラマンコスモスついに登場! しかし、PTAの目が怖いのでいきなり憂さ晴らしをするわけにはいかないコスモス。 まずは慈愛のルナモードでバルタン星人の 意訳: バルタン 「自分たちの星を滅ぼしちゃった俺達が地球に説教してやろうと気を利かせてやったのに怒るとは許せん!」 コスモス 「自分のケツも満足に拭けねえくせに偉そうなこと抜かすな、とっとと帰れ馬鹿」 バルタン 「どうせほっといても地球人は滅びるんだから今ここで引導を渡してやる」 コスモス 「身勝手な事言うな帰れボケナス!」 バルタン 「うるせえよそ者がここは俺達の星だぞ邪魔すんな!」 コスモス 「帰れ、帰らないと殺すぞ!」 ぬう……なんか激しく違うような気もしますが大体こんな感じで殴り合ったり光線を照射したり自分たちの乗ってきた小惑星に設置した罠に嵌めたりしてバルタン星人はウルトラマンとの交渉に望みますが努力の甲斐無く交渉決裂。 さあ、皆さんお待ちかねの怒りのコロナモードに変身します。 さて、このウルトラマンコスモス、ルナとコロナの2つのモードでそれぞれ違う役者さんが中に入っていますが二人とも明らかにウケ狙いです。 あえてへっぽこでなんか格好悪いポーズをつけるのですが、イカス力強さで押し切ってしまいます。 地面に着地するだけでもナンカ不真面目でマヌケに見えるのですがそこからの物理法則を無視した空想科学読本みたいな程度の難癖なんか軽く笑い飛ばす程の理不尽な機動で敵を翻弄します! 地面に着地するたびに背丈より高い土砂を盛大に巻き上げる身長47メートル、体重4万2千トンの巨人! ビルをなぎ倒し襲いかかるかと思えば、超近距離であろうともテレポーテーションで容赦なく肉薄して来る、悪鬼の形相のウルトラマン! 既に地上は大変な事になってる筈ですが、完全に理性を失ったウルトラマンは気にも留めません。 ムサシ少年はチャイルドバルタンに「地球人の代わりにコスモスを戦わせるのか?」と問いつめられていましたが。 そんな事は有りません! コスモスはバルタンに対して相当根の深い個人的な怨念をつのらせて居ます。 とても地球を救う何て言う崇高な意志をこの残虐な宇宙超人が考えているとは思えません。 バルタン星人もこれは堪らんと戦闘形態のネオバルタンへと変身、自分はバルタン星人では無いと主張しますが完全に魔獣と化したコスモスは聞く耳を持ちません。 困ったネオバルタンは18番の分身を披露し、ウルトラマンコスモスから逃れようとしますがコスモスは平然と分身、ネオバルタンをストーカーの如く追いつめます。 執念深いコスモスに嫌気がさしたネオバルタン防御の為の肩アーマーを無数のトゲトゲに変化させまるで巨大な壁の如くびっしりと発射します。 それをグルグルと妙なポーズで回転してはじき返すコスモス、何故か縦回転です。 こうして全ての攻撃を一つづつ丹念に偏執的にねじ伏せて行き疲れ果てたバルタンにトドメの光線を浴びせます。 最初っから勝ち目の無かった戦いの様な気もしますが容赦ないコスモスの攻撃に地面に倒れ臥し息絶えるバルタン。 屍肉に群がるハエの如くバルタンの亡骸にすがるチャイルドバルタン。 ウルトラマンコスモスの様なアブナイ宇宙人がうろついている危険な星には到底移住する気にはなれないチャイルドバルタン。これなら滅びていく自分の星と運命を共にした方がまだなんぼかマシだと「いつかお互いが共存出来るようになれると良いね」みたいな棄て台詞を吐いて、何故か子守歌を歌いながら涙を流しスゴスゴと退散。 なんかちょっとジーンと来るシーンですがそうは問屋が下ろしませぬ。 いままでころっと忘れ去られていた馬鹿防衛軍のシャークス。このときとばかりにミサイルをさっき地球を救ってくれたばかりのウルトラマンコスモスに照準します。 さっきまでの無茶苦茶な暴れっぷりを見てこんな奴が地球にいたらえらいことになると思ったのかそれともこいつらの仕事は宇宙人や怪獣を怒らせて町を破壊して公共事業を増やすのが仕事なのか? 10年後も変わりなく駄目駄目な所を見ると多分後者で間違いないと思われますがムサシ少年の養父の攻撃により失敗。 「どうだおとーさんはこんなにえらいんだぞ」と映画を見に来た良い子の父親の自尊心をくすぐってハッピーエンド。 いや、もう実際容赦ないウルトラマンのスピーディで力強いバトルには久しぶりに溜飲を下ろした気分でコロナモードの悪鬼の如き容赦ない攻撃には思わず感動の涙を流してしまいました。 2回分の金と高速料金まで費やしましたがコスモスとネオバルタンの暴れっぷりだけで充分元を取りました。 絶対ウルトラマンコスモス偽善者だと思う。 |